2006/01/29

降っても降っても まだ降り止まぬ

 雪は夜遅くまで降り続いた。ついに50センチ以上は積もった。

 私は家の前の歩道だけちょっと雪かきをして、道路を渡りやすくした。日曜日だから、午前も午後も、ジャン・ジョレス公園で雪遊びをするつもりだ。
 
 JPが金魚の水槽を掃除して、洗濯物を干して、朝食のテーブルを片付けている間に、私は「子どもたちがうるさいから」と言って公園に出掛けた。るんるん

 新しい雪だるまを作った。
新しいソリのコースを作った。
ノエミがジグザグで、わざとでこぼこに仕立てた、面白い滑り台を造った。脇にはちゃんと丘に登るための階段まで造った。ゾエにも登りやすくなったので、一人で滑りはじめた。転んでも痛くなさそうなので、放っておいた。

 2003年8月に、滑り台で着地失敗して足首を骨折した経験がある。ボキーっとすごい音がしたらしいのだが、ちょうどJPの母親が下から「パンツ見えるから、やめればいいのに」と言ってたところだったので、まさか「折りました」とも言えず「平気、平気」と言って歩いてみせた。
 自宅に帰って子供にご飯を食べさせて、お風呂に入れてパジャマを着てもらってからJPに「ちょっと痛すぎるから病院連れて行って」と頼んだ。緊急窓口に連れて行かれて「折れてました」と言われた。やっぱりねえ。

 家族に迷惑をかけて申し訳なかったのだが、じつは、あの日滑り台をしたことに関しては、ぜっんぜん後悔していないのだ。滑り台に登るあのわくわく感と、滑り台の頂上に立った時のあの緊張感と、滑る瞬間の爽快な気持ちを覚えている大人が、世の中にどれだけいるんだろうか。そして、滑り台なんかで痛い目に遭う大人も、そうはいないだろう。。。わはは

 2003年8月1日から20日の間に猛暑のために、全国で14802人の死者が出た。(これは9月24日に全国の葬儀社などを中心に発表された数字。それ以前の政府の発表では死者5000人)その恐怖の夏休みをギプスで過ごした私は、もう絶対に滑りものには近寄らないと誓い、滑り台もローラースケートも遠目に見ていた。でも、ああ、ソリ三昧の週末は、もう絶対に忘れられないだろう。楽しくってお腹の底から笑った。笑っていたらJPもボボを連れて遊びに来た。そして子どもたちは滑り台に任せて、JPと雪合戦をした。JPの雪玉に日頃のストレスを感じた。そうそう、せっかくだから、おもいっきり発散した方がいいよ。

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