2006/01/28

ゆきやこんこ

 金曜日の晩に底冷えを感じたので、雨戸を開けてみたら雪がちらついていた。天気予報でも「注意報」が出ていた。

 そして、土曜日の朝は銀世界。子どもたちが重装備で学校に行った。小学校ではマラソン大会が催されていたので、延期になってみんな嬉しそうだった。幼稚園のゾエのクラスは、担任の先生を始めクラスの90%が休んでいて、ちゃんと出て行った子供は少々「迷惑もの」扱いだった。

 JPは休みなので、わたしにとって土曜日は、たった1人で時間を気にせずどこにでも行ける貴重な日なのだ。でも車が出せないので予定が狂ってしまい、歩いていける美容院に髪を切りにいった。お客さんの一人がカルモーから更に北のロデツという町から来ていて「あっちは今朝だけで1メートル50センチも積もっていた」と言っていた。

 ノエミは雪降る町をJPに連れられて、ヴァイオリンを背負って出掛けていった。ノエミのヴァイオリンの先生も、田舎の方から苦心して出て来ていた。最近は毎日ちゃんと練習しているので、めきめきと腕を上げている。土曜日のレッスンもすっぽかせない。雪の町に出て行くのも楽しそうだった。上手にできたと褒められて戻って来た。せっかく行くのだから、成果が上がらないと先生にも申し訳ないし。。。

 午後は近所の子どもたちといっしょに、ジャン・ジョレス公園でソリをした。ソリの道具は持っていないし、だいたい雪が降った時の準備などはないので、有り合わせのものを着込んだものものしい格好だ。子どもたちに言われてソリのためにゴミ袋を用意した。お尻の下に敷いて、前の方を掴んでシュルーと滑るだけだ。

 生まれて初めてそり遊びをした。
いくら大きくても黒くならない雪だるまを作ったのも、生まれて初めてだった。
土曜日は一日中降って、夜までに50センチ以上は積もったと思う。外の車はすっかり見えなくなってしまった。家の前の道路で動けなくなる車続出で、スクップや電話や、そして手も貸した。

 時間が遅くなるに連れて、車の通りが減り、道路には普段車で通り過ぎるだけのご近所さん達が、徒歩ですれ違って「え?この辺に住んでたの?」などという会話が盛んだった。

 面白かったのは、大人の男性がやけに浮かれていたこと。一人でせっせと雪だるまを作っている60代の人にも挨拶したし、雪合戦をしている40代ぐらいの男性たちの攻撃も受けた。そして、ボボはじっとしているとずぶずぶと雪に埋もれてしまうので、ぴょんぴょんとウサギのように跳ねながら、耳を雪に叩き付けたり、雪をなめたりしていた。寒がりボボもけっこう浮かれていた。

せめて日曜日までは溶けないで欲しい。

Aucun commentaire: