2012/09/10

夏休みの旅行

 今年は日本に帰ることができなかった。来年がんばって帰ろう!JPの夏休みは八月の一ヶ月間だけだった。子どもたちは剣道合宿のあとナルボンヌの義父母のところに送り込み、わたしたちは8月13日まで新婚さんであった。。。。シーン。。。しずかだ。

 13日から16日頃まで、フランスの北の方に住んでいる剣道仲間の家族が来てくれ、同時にJPの弟の子どもを預かって、にぎやかに過ごした。フランスはものすごい猛暑で、遊び歩くのもけっこう大変だった。
剣道仲間のエリックさん
ポン・カナルといって、運河が流れる橋。下には川が流れている。

ミネルヴァの谷


わたし以外のみんな。珍しくボボもおります


さあ、みんなが帰った翌日から、予定していた家族旅行に出発〜〜!目的地は、2003年にわたしが左足を骨折していた年(猛暑で死者続出の年)に、車いすで訪れた、思い出のオーリヤック市。この街は、夏の五日間、町中で演劇・手品・人形劇・ダンス・パントマイム・サーカス・音楽。。。などなどなどが行われる。町中の小学校や幼稚園を会場に、あるいは体育館や劇場を使って、あるいは、町の広場や校庭を解放して、そして、商店街の路上で。。。プログラムはあってないようなもの。とりあえず、だいたいどの広場で何がある予定。。。というのは、毎朝町の観光案内所に行けば教えてもらえるが、一カ所から一カ所にたどり着く間に、予定外の手品師や、飛び入りのサーカスや、公園の木の上でいきなり綱渡りが始まったり、路上でファンファーの集団に取り囲まれたり、変な車をガタガタいわせて追い越していく人がいたり。。。とにかく油断ができない。目的地に行かなくても、おもしろいことがいっぱい起こる。気に入った、すごいと思った、感動した、またやって欲しいと思った、よく笑った、ものすごく泣いた。。。そのような場合は、地べたに置かれている帽子やギターケースなどに、小銭をちゃりんと入れてあげればいいことになっている。

 家族旅行なんて。。。とブーブー言っていたノエミも、すごく楽しんでいる。若い人たちがキャンプを張って仲良しとフェスティバルに参加している様子を見て、『わたしも来年は友達と来たい』と言っている。
「来年は、だ〜か〜ら〜、日本に帰ろうよって言ってるじゃないの。それにあなたまだ未成年だから。」「そうか、だったら再来年、友達とキャンプするわ」
ずいぶん気に入った様子だ。
 催し物を見学するのに、指定料金がないので、ただ見をする目的で来ている人はたくさんたくさんいる。映画館で映画を見たら7ユーロも8ユーロもするのだから、こんな素晴らしい演劇を家族四人で見せてもらったならば、小銭じゃなくてお札を入れて上げたいものだけど。。。五日間、ありとあらゆるものが路上の至る所で見られるので、その都度お札が出て行くとなると、ちょっと大変だ。

 午前中は、オーリヤック近辺の観光もできた。2003年に車いすだったために入れなかったお城の見学もできた。みっちり楽しんだ。

 最後の日。ものすごい雷を伴う暴風雨となり、気温も一気に下がった。中止になった催しもたくさんあり、予定を切り上げて帰宅となった。一気に夏が去って行った感じだったけど。。。たしかに夏休みも本当に終わりだったから、あきらめがついたかな。
夜のサーカス小屋、イベントを待つ娘たち


ボヘミアサーカス団。背中の上の釘の台に乗ってるお客さん。。。冷や汗。

日本から参加のロボット・ノゾミさん

薬屋さんの前で、いきなりライブ


大きな杉の木の下で。。。パントマイム劇