2006/01/22

たらったりった ロト

 待ちに待ったジャン・ジョレス幼稚園と小学校の「活動する母の会」主催、《新年合同ロト》の日がやって来た。事前に何度も会議があり、みんなで準備をしてようやくこの日が来た。

 ロトの収益金は学校の備品や行事にあてられる。さあ、頑張っていこー!

「活動する母の会」は、PTAみたいなもので、毎年全席ほぼ女性のみなので、こういう名称になっているらしい。こんなに活動的な「母の会」は、今まで見たことがない。フランスのPTAというのは「あるかないかわからんもの」というのが一般的で、会議に行ったら主婦同士の悪口やら、前年と同じ計画に例年通りの反省をするのが常だが、ジャン・ジョレスの「活動する母の会」は違う。

 会議はというと、夜の8時半から始まリ、白熱したまま11時半ごろ終わったらまだまし。世間話はなし。悪口もなし。ただひたすらに子どもたちのよりよい学校生活について意見交換される。
 メンバーには働く母親が多い。みんな子供にご飯を食べさせてから来る。
 ただし、片親の家庭はこの「母親の会」に出席するのは難しいだろう。本当は片親の家庭こそ参加して意見を言って欲しい。片親家庭は母親父親両役を兼任していることが多く「母親役」だけでのんびり生きている専業主婦よりも、世間を知っているのだから。そして、片親であることで普段から問題をいっぱい抱えていて、それは学校に対する意見や反感、反省や改善点に繋がっていることが多い。だから本当は、会議をいつも夜遅くに開くことについて、わたしは全面的には賛成しかねている。自分が昼間にも会議に出て行けるものだから、こんなことも言えるのだろう。

 ロトくじ券は、すでに生徒たちの手で販売されている。当日会場に来てから、数字の入ったカードに取り替える。番号を打った玉を、ボールみたいなかごの中でぐるぐる回す。そこから転がり出て来る数字を「活動する母の会」の役員が、マイクで読み上げて行く。入り口でもらった数字入りのカードには、1から99までの数字が、ランダムに印刷されている。会場に来ている何十人分ものカードに印刷された数字は、すべて異なる。同じ数字を使った、全く同じ位置に並べられた数字列というものは存在しない。手元にあるカードは、会場内でたった一枚だが、異なる番号の組み合わせや、段の組み合わせの違いから、同時に数名の当りが出ることもある。

 読み上げられる数字が、自分のカード内にあれば印をつける。1列5つの数字が揃ったら「キーン」と叫んで景品をもらう。カード内の数字全部を当てた人に渡される「カートン・プラン」というコースもあるが、これはカード内の全部の数字が埋まった人だけ、ということになっていることが多く、時間も掛かる分緊張も高まる。

 休憩時間には「母親の会」のメンバーが手作りしたケーキやクレープが、安くで販売された。私はポットからコーヒーを注いで、売り子に渡すという役目だった。忙しかった。私の作ったケーキも、ちゃんと買ってくれた人がいた。残っていたのを自分で食べてみたら「こんなケーキにお金払わせてごめんね」という代物だった。

 午前中に女性軍が出したテーブルを、夜は「父親の会」も加わって片付けてもらえたのであっという間に終わった。テーブルをいくつか残して、あまったケーキや、買い足したピザ、ハム、チーズ、ローストビーフなどなどを、役員の中で希望者だけ残って食べた。私たちは新入りなので最初ぽつんとしていたのだが、気のきいたおかあさんの一人が「この人新入りだから相手してやって」と言ってくれたので、JPも「父親の会」のみなさんに取り囲まれて、ワインを振る舞われていた。

 ダニエル家ではだれも何も当てられなかった。お鍋セットもあともう一息だった。
景品の中にはMP3もあったし、食べ物の詰め合わせやワインセットもあった。
せっかく今朝うんちを踏んで「運がついたぞ」と思っていたのに、勘まで外れた。

 新年合同ロトの収益金は、全部で3000ユーロを越えていた。去年よりも多かったそうだ。
子どもたちによりよい学校生活がプレゼントできるんだろうか。小学校と幼稚園に分配される。
 次回の会議は2月7日、ロトの反省会と3月の行事の話し合いだ。

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