2007/03/30

Professionnelle 職人さん



Zoe a l'ecole maternelle.
Avec les copains ils font du gateau.
ゾエ、クラスでお菓子作り。いつもお手伝いしてるから、慣れた手つきでしょ?

A propos du paneau d'affichage, JP m'a dit que c'est normal qu'il s'installe devant l'ecole puisque c'est la le bureau de vote le jour J. Bon, d'accord.

 2週間ちょっと前から取りかかっていた、訴訟の書類の翻訳が先ほど終わった。
毎日平均10時間以上はパソコンの前で仕事していた。たくさんの判例や条約、規則を読み、辞書もよく引いた。
やっと、民事訴訟のことがなんとなくわかってきたところなのに、あまり推敲する時間もなく納品となってしまった。
明日の朝読み直したら、きっとまたどうせ手をつけたくなると思うけれども、きりがないので提出した。

 明日はちょっとお休みして、あさってからはいよいよ自分の本を再開する。本気で仕上げるつもり。
子供たちは 明日の晩から春休み。この休みはパリの義弟の家に行く予定だったけれども、もろもろの事情により都合が付かず、断念。
「今度の休み」と言ったら、もう夏休みだなあ。。。
子供たちと復活祭の飾り付けでもしようかな。

 ああ、4月が来てしまう。1日には三回忌をするそうだ。早いなあ〜。
ゾエが幼稚園でプワッソンダブリル(Poisson d'Avril )の魚を作って来た。

 地中海沿岸の石油基地でスト4週間目に突入。そろそろガソリンがなくなるとラジオで言っていたので、今朝早くにスタンドに行った。アルビのガソリンスタンドでは昨日、すでに閉鎖された店もあったらしいから、JPには今頃行ってももう遅いと言われた。
でも、カーモーの人ったらけっこうのんきなんだろうか?まだあまり並んでなかった。なくなったらなくなったで、別によかったのだけれども、春休みに子供たちをナルボンヌに連れて行って、預けるには、車がいる。どーしても預けてしまいたい。ノエミが4歳の頃なんて、母も子も1時間でも別れるのが嫌で、義父母に預けるたびに母も子も泣いていたのに、この頃はもう一年中預かってもらいたいと、思ってしまう。。。。平和に一日中寝て暮らしたいなあ〜無理だなあ〜

 さて、一応寝る。

2007/03/29

耳を疑ったぞお〜 Besoin de l'appareil auditif

 On m'a sonne la porte pour une petition : Pour POUVOIR STATIONNER sur le trottoir !!
Cette petite dame a eu deux PV devant chez elle, puisqu'elle s'etait garee au moins deux fois de sa vie sur le trottoir.
Elle ne veut pas de voiture des autres sur Son trottoir, mais elle veut se garer sur Notre trottoir de tous, comme si c'est son parking prive.

Aujourd'hui, le paneau d'affichage s'installe pour l'election presidentielle devant l'école, celui-ci est glorieusement sur le trottoir de l'ecole ou il y a tous les jours des incidents tel que : " Pas assez de place pour la poussette " ou " ne pas pouvoir marcher Maman-enfant cote a cote ! "

Est ce qu'il y aura une petition de la part des " Parents en collere" qui nous ont envoye la lettre de contestation, lors qu'ils ont eu des PV devant l'ecole ? Je crains, je crains ... moi qui n'a pas de droit de vote.

おとといの昼間に呼び鈴が鳴った。こんな時間は宗教か、募金か、選挙運動に決まっている。そう思いつつも出て行くわたしが、わたしらしくて許せない。目の前の女性は、同じ通りのちょっと上の方に住むという知らない人だった。
「歩道上への駐車について市役所に出す書類にサインして欲しい」とのこと。
ほおお、ようやく住民が一体になる時が来たか。さすが選挙前。 

 歩道に面した町家に住んでいる我らは、毎日《歩道で》轢かれそうになっている。ちょうど彼女が来た日、わたしは玄関前に自分の車を止めていた。ドアの真ん前だけどもちろん歩道の外、路上だけど駐車禁止の場所ではない。そうしておかないと玄関から出る瞬間、玄関前の歩道に乗り上げて来る車に、轢かれそうになるからだ。あたしは自分の子らは自分で守っているのだ。

 女性の話を聴くうちに、自分がとんでもないものにサインをしようとしていることが判明した。

《彼女の要求理由》今訴状の翻訳をやっているので、ちょっとそれっぽく書く。
 A夫人は、毎日自宅前に駐車している。二ヶ月の間に二回、自宅前駐車によって、警察から駐車違反の罰金刑に課された。
自宅前に駐車を認めさせるべく、サインを求めるものである。のである、のだ。

《罰金の背景》
 彼女は駐車禁止ではない《路上》に駐車していたのではなく、玄関前の《歩道》に駐車していた。
他人が自宅前に駐車違反するのは許せないが、自分が自宅前の公共歩道でやりたいようにやるのは、許せる。

 うううーん。こういう人間が選挙であの人この人に一票を入れるのかと思うと、フランスの将来は危ぶまれるのだなあ。

選挙のポスターを貼るパネルが、学校の前に出された。
なんと狭い歩道にどどーんと出された。歩道上に自転車さえ停めちゃいけないのに、選挙の立候補者の見たくもないポスターは、堂々と歩道に鎮座ましましているのだ。あーあ。やだなあ。

 自分に選挙権がないのを悲しく思う瞬間。しっかりしておくれよお〜

2007/03/27

脳みそ疲れてます

Depuis 10 jours, je ne dors pas beaucoup.
J'ai une traduction de 7900 mots, c'est a dire 30 page a donner le 30 mars.
Du coup, j'ai laisse mon livre , il n'avance plus...Snif.
Celui-ci, je dois finir , a peu pres, avant la fin avril.
L'editeur viendra en Europe pour l'expo des livres en Bologne, il passera me voir pour parler de notre livre de traducion.
Comment vais-je faire...

L'heure d'ete me perturbe un peu, j'ai deja tres sommeil...

Bon, je retourne aux textes, faire encore une demi-heure, et je vais aller me coucher.

おやすみー

 日本の地震、ニュースで盛んに言っています。
現地の方々、不安ですね。
フランスからも心配してます。

2007/03/25

今日から夏時間

 午前中は、吹きすさぶ冷たい風の中、幼稚園で《春を呼ぶカーニバル》が開かれた。
《伝書鳩》を諦めたゾエは、簡易プリンセスとなり、先生にお化粧までしてもらって、ご機嫌だった。
コートを着たらきれいなドレスが見えなくなると言って不機嫌だったけれども、コートがなければ凍え死ぬぞお、というような天気だった。モーガンに写真を撮ってもらったので後日ご披露できるだろう。

 午後は、ノエミと二人で友人経営のジュエリーショップに行った。ニナが転校するので、クラスのみんなからお金を集めて、プレゼントを買うことになった。先々週お店に行って、相場を確認。気に入ったアクセサリーのデザインを紙に描いて、値段を記録してクラスメートと話し合った。50サンチームから5ユーロまで自分で払える額を、なんていう集金だったので、一体どんなことになるかと心配していたが、10日の間に30ユーロちょっと集まった。
 目標にしていた28ユーロの、銀製で手作りのピアスを、25ユーロにまけてもらって大喜びだった。
余ったお金にノエミのお小遣いを足して、ピアスがしまえる、かわいい陶製宝箱を買うことができた。
お小遣いが余ったので、それで《タマゴッチ》の電池まで買っていた。

 わたしたちはお小遣いはあげていない。JPのお母さんが毎月歳の分、つまりノエミが10ユーロ、ゾエが4ユーロもらっている。
 ノエミは辛抱強く小銭を貯める。ケチケチ溜めてどーんと大きなものを買ったり、人に贈り物をしたり、母親を相手に高利貸しをやったりする。今までにノエミの小遣いにはずいぶん助けられた。
 ゾエは《まだ小さいから》というよりは、明らかに彼女の性格丸出しで、《あるものは全部使う》というタイプ。この前も隣のパン屋さんで気前よくチョコレートを買っていた。

 今日から夏時間になった。
さっきパソコンの表示を見ていたら、1時59分59秒のあとに2時にならず一気に3時になった。
日本との時差は7時間。
これからしばらく体内時計を調整するのが大変だ。
私は今夜ももうちょっと仕事したかったんだけど、「もう三時」!寝なければああー。

2007/03/24

引っ越しシーズン到来

 ノエミの大親友ナンバーワンと、ナンバーツーが、二人とも転校してしまう。
今の学校に転校した時に、一番に仲良くなったニナと、三件隣に住んでいるメリオッサンだ。
この15年ぐらいで12回ぐらい引っ越した私は、箱集めが上手だ。箱を捨てずにとっておいて、いつかのために備えるという癖があるので、我が家には箱がいっぱいある。
 昨日メリオッサンのお母さんが引っ越し用の段ボール箱をもらいに来たついでに、「ノエミ、明日おいでよ。もうすぐ遊べなくなるから。」と誘ってくれた。
 宿題が終わってからひとりで出かけたノエミは、6時58分まで戻って来なかった。
 メリオッサンのお父さんは曲芸師で、カーモーに小さな劇場を開いている。自分は国内いろんな所でライブをやる。けっこう人気のある曲芸師だ。
 メリオッサンのお母さんは舞台照明をしていて、よくトゥールーズの大きな劇場の公演で仕事をする。二人が帰って来れない時や、夜遅くなる時に、うちで預かってごはんを食べさせたり、うちに泊めてあげたりしたこともあった。うちの子たちを預かってもらったこともある。ニナの家族にも、いざという時に何度も助けてもらった。二人いっぺんにいなくなるのは本当に寂しい。


 わたしたちがカーモーに引っ越してきて二年経った。
早いものだなあ。。。

二年前に始めたコンポストが、撒ける状態になった。
ご近所にも知り合いがたくさんできた。
でも、家の改修工事は、全然進まない。
未だに工事現場状態で、埃にまみれて暮らしている。
二年目を切ったので、ローンの返済金額がアップして、毎月800ユーロぐらい返さなくてはならなくなった。
たいへんだ。たいへんだ。

訴訟の翻訳は順調に進んでいる。今日は資料を200ページぐらい読んで、一週間やってやっといろんなことがわかってきた。
さっき居眠りしていたら、コニャックの宣伝の小さな翻訳が入って来たので、眠気覚ましにと思ってそっちをやっていたら、案外時間が掛かってしまった。
ひまな時は絶望的にひまなのに、来る時にはいっぺんに来るなあー。
なんにもなくてぶらぶらしてるよりずっといい。
だけどそろそろ寝なくては、朝になったらカーニバルもある。

2007/03/23

これから寝ます

 今週はずっと児童書の翻訳のほかに、急に入った実務翻訳のほうもやっている。
本当は好きじゃないけど、すぐに収入に繋がる仕事だから仕方ない。
このごろずっと「ほかにアルバイトでもしようかなー」というぐらい暇だったので、本当は助かったと思ってバリバリやらなきゃイケナイ。

ある訴訟の書類で、慣れない条例や訴訟についてのいろいろな判例、書式などを、片っ端から読みあさっている。
先週はずっといろんな種類の児童書を読んでいたので、別世界に来てしまった。

 パソコンの故障のせいで、やった仕事が消えてしまったことがあるので、ちびちびと保存する習慣があるが、今朝は1時間ばかり掛かってやったけっこう苦労したページが、
「そろそろ保存しなきゃ、でもあと1行」
と言いながらやってる間に《ビーン》と音を立てて消えた。

 わたしにとって新しい分野だから、知らない単語が多く、仕事をしながら単語帳も作る。
それも一瞬にして消えた。と、言っても1時間分だから大した量じゃなかった。

 部屋のほかの電気製品の様子から、パソコンの故障ではないということがわかったので、あっさり諦めて、買い物に行った。

カメルーンから飛行機で来たパイナップルと、リンゴとミカンを買った。

 先ほど商工会議所の日本語レッスンから戻り、ゾエの絵本を二冊読んであげて、ごはん食べて、シャワー浴びて、コーヒー飲んで、歯を磨いてから、また仕事場に戻って集中してやったら、39ページのうちの38ページまで終わることができた。
 これは下訳というか、ほぼ直訳した語彙の集まりにすぎないので、明日から一週間は、日本語の判例や書式と見比べて、もっとちゃんとした日本語にしていく。
納品は3月30日。報酬は。。。いつかなあー。。。。

 これをさっさと片付けて、早く児童書の世界に戻りたい。
もうずうっと睡眠時間の足りない生活が続いている。いけないなあ。

今日もとても寒かった。さっきアラレも降っていた。
さて、寝ようっと。

2007/03/21

PAPA NOEL クリスマスのお父さん



Oui, oui, je sais, mais j'ai achete cette photo a l'ecole et elle est arrivee un peu en retard.
J'ai envie de revoir le visage illuminant de Zoe, meme en n'est pas sage toute l'annee, ( aha, TOUTE L'ANNEE sage c'est une mission impossible ) Papa noel arrive ! Et pour moi alors ? En attendant prochain noel, j'essaie d'etre plus convenable ( oui, essayer, ça vaut le coup )

季節外れですが、学校で先生がとってくださったサンタさんとのツーショットが出来上がったので、大公開。
この、ゾエの、意味深な笑いが、今の私の心をくすぐります。
あと9ヶ月。いい子にする時間、あります。。。
できるだけいい子、なるべくいい子、できればいい子、まあ、それなりにいい子。
母にとって良い子*ってことで、よろしく頼むよなー。

今日の母にとってのいい子定義*
 怪我しない、病気しない、わがまま言わない、何でも食べる。兄弟喧嘩しない、など、そのあたり。。。
へ理屈言わない、口答えしない、母の言うことはなーー−んでも聞くも、付け足したい。(独裁政治を目指す母?)

ふるふる

 昨日の朝、雨戸を開けたら、白くてふわふわしたものが舞っていた。
桜の花びらかと思ったら、雪だった。
積もりはしない、ただ風に舞ってはあっという間に溶ける粉雪が、お昼まで降っていた。
 風が強い。

 この頃の自分のいろんな暗い近況を、あれこれ悩んでいたのだが、朝はいきなり滋賀の姉からの小包が届いてうれしくなった。
去年一年間コツコツ溜めた、思いやりのある品物が、大きな段ボールにきれいに詰め込まれていた。
 一月に日本を発った小包は、三月半ばにフランスに届いた。段ボール箱は「お疲れさま」と言いたくなるように、疲れていたけれども、中身は生き生きと輝いていた。

 鹿児島の友人からも一通。エアメールが届いていた。
彼女はインターネットだってやっているのに、この頃は長い手紙をくれる。私もメールを送らずに、長い手紙で返事している。私たちは、時間を掛けて辞書を引きながら、手を痛くしながら、考えたり、書き直したりする。わたしたちにとってとてもよい時間が過ぎて行く。返事が来る頃には、問題が解決していたり、そんなことどうでもよいと思えるようになったりしていることも多い。

 ニューカレドニアの友だちも久しぶりにメールをくれた。
彼女のハプニング続きの近況を知らされる。それを不幸とも思わず元気に立ち向かっている姿に励まされる。
人の問題と自分の問題を比べることはできないけれども、自分の抱えていることが大したことではないと感じられる瞬間というのは、きっと大きいと思う。自分が世界で一番不幸と思ったら、もうお先真っ暗だ。
いや、本当に、大したことじゃないんだから。

 今までもずっと「どうしよう」ということや「大変だ!」ということは何度もあった。
いつも誰かが、何かが助けてくれた。そして時間が来たらどうにかなっていた。
 今、ここで「どうしよう」とあたふたしている自分がいて、そのちょっと離れたところで「どうにかなるさ」と開き直っている自分もいる。焦っても仕方ない。目の前の毎日をやり過ごす。だれかなにかを充てにしない。まず自分のできることから。

 母に電話する。久しぶりだ。笑える話題もないからと、電話もできずにいたのだが、彼女は相変わらず活発で、そしてけっこうハイペースな彼女のマイペースで、それなりに生きているらしい。ひとりでよくやっている。子供たちや孫たちに助けてもらって、楽できる年齢だと思うのに。

 父の夢を見たと言う。二年前に最後に顔を見てから、はじめて、お父さんが夢枕に立った、と言って笑っている。私はドーッと涙が出る。「会えてよかったね」と思ったし、彼女の中で一つの壁みたいなのを越えたのかな?とも思う。私はまだ越えられない。

 いつもの汚い作業服を着て、いつもの調子で言う。
「お前は判断力がないから悩んじょったろが、行かんか。」
行こうかどうしようかと悩んでいた場所に、行きたいならば行けと言ったのだそうだ。
父は、母が行きたいという場所に「行くな」と言ったことはない。
母は私のように家を放ったらかしにしておいて、「あそこに行きたい、向こうも行きたい」とは言わない人であったから。

 夢枕に電話して来る父に、「小銭持ってたの?」などと訊いているあたりが、母らしい。
「小銭はここに入れてくれてたから」と父は言い、母は私に「お棺に小銭を入れてあげたんだよ。それを使ったんだろうね」と教えてくれた。
 いつもフイと出て行く父に、小銭さえ持たせておけばどうにかなると信じていた母。そしてこのコンビはいつもそうやってどうにかやってきた。無計画に動き回って、小銭でどうにかしのいでいる自分も、たしかにその血を受け継いでいるらしい。
 私は父の夢は見ない。父はまだ遠くに居る。父は私にはアドバイスなどしない。言っても仕方ないと諦めているのかもしれない。でも、生身の友人たちに、大いに助けられている。小銭も溜めているし、どうにかなるだろう。。。
 
 あまりにも疲れていたので、翻訳は1ページしかできなかった。寝不足で頭の回転も悪く、何事も悲観的でイケナイ。
夕べはいつもより早く寝て、今朝は起こされるまでベッドの中にいた。水曜日なので学校はお休み。

2007/03/20

ざぶい

 数日前に「春が来た」なんて書いていたのに、いきなり冬に逆戻りだ。
 ニューヨークが大雪で大混乱とラジオで言っていたし、日本のみんなも「寒い。寒い」と言って来るので「そろそろかなあー」と思っていたらやっぱり寒くなった。

 けさ雨戸を開けたら、車体に真っ白な粒をいっぱいつけた車が走って行ったので、一瞬雪かと思った。それぐらい寒かったので。
でも、よく考えたら、先週の暖かさでいっせいに咲いた桜や桃や梨の花ビラが、今朝からの吹きすさぶ風で散ってしまったのだった。

 ブレイ・レ・ミンの町からカーモーに入ってくる国道の並木は桜だ。きれいな等間隔で植えられていて、ピンクの花が一斉に咲く頃はとっても美しい。今朝久しぶりにその道路を通ったら、どうやら先週が満開だったらしく、今朝はすでにもの寂しい風景となっていた。
今朝は風も強かったし、横なぐりの雨も降った。
お昼にはものすごい音を立ててあられが降り、それが雪に変わって、その後は大雨だった。あっという間に雨どいの容量が足りなくなって溢れるようだった。子供たちと「午後は学校に行きたくないねー」と言っていたら、登校の時間にはカラっと晴れて、青空も見えていた。でも寒い。

 カーモーの桜並木は花を半分落として痛々しいお姿。
そういえば、この桜並木が冬の初めに剪定される様子を見た。
はしご車みたいなエレベーターつきのボックスに乗った市の職員が、電動ののこぎりで
「じゃあっ、じゃあっ、じゃあっ、じゃあっ、じゃあっ」と、飛び出ている枝を削って行く。角刈りだあっ!
その時には「へえーうまいことやるなあー」と思って感心して見ていたのだが、今日半分散った桜の並木を眺めながら、なああんだか物寂しいというか、なんか妙だなあー、どうしてだろうなあーとよく考えたら、半端にピンクな桜の木の頭が角刈りで、しかも何十本もの四角い頭の並木がズラアーッと並んでいる姿が。。。とても不気味だった。

 桜を見てモノを考えるのは、カーモーでは私ぐらいかなあ。。。桜餅食べたいなあ。。。とかねえー

Conte Africain et la musique




Dommage Noemie n'etait pas invitee. C'etait une journee pour les petits enfants a la maternelle.
Ce monsieur jouait beaucoup d'instrument tout seul, il a fait du bruit des pas d'animaux ou de vol des oiseaux avec des instrument simple et rigolot. Les enfants se sont bien amusés!!

Zoe travaille a l'ecole, toute une annee, au theme d'Afrique et des animaux.
Elle sait déssiner meme la girafe et l'elephant.

Conte Africain アフリカのおはなし


 
市内の幼稚園生が招待されて、カーモーの文化センターの催し場で、アフリカの動物のお話を聞きました。
二人の男性が珍しい楽器、面白い音の手作り楽器を上手に使い、動物の声や足音を真似ます。
シンプルなセットと飾らない動き、豊かな表情で語られる楽しいおはなし。
園児たちの目がきらきら輝いていました。

(2006年11月のある日)
Centre culturel de Carmaux en novembre 2006

2007/03/18

La semaine bien chargée.



En octobre 2006, Mont Faron a Toulon.


Enfin, nous avons reussi a rebrancher le scanner. ( merci a Philippe )
Je difuserai nos photos que nous avons garde en stock depuis la fin de l'annee 2006 mais, petit a petit....

J'ai eu une commande de grosse traduction a faire avant fin du mois, je serai assez chargee pendant deux semaines, alors je n'ai pas beaucoup de temps pour ecrire mais vous verrez les photos . A suivre...

Bonne semaine a tous !

 使えなくなっていたスキャナーをようやく接続できました。
去年から溜まっている写真を、少しずつ紹介していくつもりです。
今週からちょっと忙しくなるそうなので、毎日写真だけでも増やしていきたいと思います。

今日の写真は、去年、ノエミの生まれたトゥーロンに行った時のものです。
旅行の模様は、去年までの公開日記「ダニエルさんちのフランス田舎だより」http://www.geocities.jp/nozomidaniel/index.htmlで記録しています。この旅行は11月1日から三日間でした。

2007/03/17

ごそごそ



C'est une photo de l'annee derniere au carnaval de l'ecole.
この写真は、去年の幼稚園でのカーニバル。

Celle de cette annee, vous aurez dans une semaine.
Zoe m' a demande a faire un deguisement de " Pigeon voyageur "
Elle a un deguisement de Hibou que j'ai fait il y a quelques annees, celui que Noemie a deja bien utilise.
Que vais-je faire? Hibou etait si difficile a confectionner, un autre pigeon, cette fois-ci, me facilitera pas ma vie...
En une seule semaine, ce sera impossible ! Il est vrai que la date du carnaval a ete donne avant les vacances d'hiver mais, j'etais trop occupeeeee!!
J'ai fouille mes affaires aujourd'hui, j'ai trouve de beaux tissues rouge, rose, blanc brillant.....Quand je les ai montre a Zoe, elle a fait de grands yeux, et dit " Tu me feras la robe de princesse !! comme la princesse Fiola de Shereck " Heuuuuu;;;
Bon... D'accord pour la robe, ce sera plus facile.... Je pense...

 ゾエは、今年は「伝書鳩になる」と言っていた。
数年前のハロウィンで、ノエミのために《フクロウ》を作って、それをお下がりにもらったゾエは、鳥となって羽ばたくことが大好きだ。でも、でも、あの《フクロウ》にはとっても時間が掛かった。耳がぴょこんと横に飛び出す頭のヘルメットみたいな帽子が、とおっても難しかったのだ。
 子供たちは「フクロウができたんだから、伝書鳩もへのカッパ」と言って騒いでいる。
「なんで伝書鳩なの?」
「ブレスレットがかわいいから。」

 カーニバルは来週の土曜日に迫っている。確かに、一ヶ月ぐらい前から、カーニバルの日付は言い渡されていたのだ。でも、去年のピエロの衣装があるんだからいいやと思っていた。しかも、わたしは急ぎの仕事が入って、毎晩徹夜状態だっていうのに、仮装行列のことなんて考えたくもない。

 でも、カーニバルの衣装を用意するのは、母の使命なのである!
さて、がらくたの眠る物置にこもり、ごそごそと段ボールの山を引っ掻き回した。いつもなら物置に入る時には「あそこにあれがあったはず」という目標があって、大概すぐに見つかる。

 片付いてない方が見つけやすい。これは血筋だろう。
父の仕事場は《足の踏み場もない》という危険地帯だったが、たまに母などが片付けると「置いた物がもとの場所にないから困る。片付けないでくれ」と叱られていたものだ。片付いていないように見えて、散らかしてる本人には、なんらかのロジックがあって一応《片がついてる》のだ。
 
 こういうロジックの血筋に生まれたわたしであるからして、物置は散らかっている。
JPの陣地とわたしの陣地は、明らかに別れている。
JPは、片付いていても、片付いていなくても、探し物を見つけられない人間だから、片付けなくてもいいのにといつも思う。
 
 「物置に何かなかったかなあー」という目標も何もなくぶらっと入った物置で、けっこう時間を掛けてごそごそやっていたら、見つけた見つけた。きれいなピンク色のチュール。きらきら輝く白い裏地。さっそくゾエに見せると、「お姫様のドレスを作ってー」
(内心、やったあ!ドレスなら一時間でできます)
 ドレスは伝書鳩よりは簡単にできそうなので、金曜日に夜なべして作る。

31日の朝まで、ひじょうううううに忙しいです。泣いてます。


 

 

2007/03/16

Ecoutez la musique ! わたしの自慢

C'est mon eleve de japonais qui chante!
Allez visiter sur ce site et écoutez attentivement.
この「マイスペース」のサイトでは、日本語レッスンに来ているシルヴァンさんの曲を聴くことができます。
その他にもフランスのミュージシャンや、ビデオなども見ることができます。
応援してください。
http://www.myspace.com/silentwhalebecomesadream1

2007/03/13

春かな?


 
 恋しい桜島(昔はもっと激しかったような。。。)
 《燃ゆる思いにくらぶれば、煙は薄し桜島山》と詠んだ人もあった
* * * * * * * * * *
朝、ボボとジャン・ジョレス公園に行った。
 小さな緑色の芽が膨らみ始めた枯れ木のような大木の枝を、一匹のリスが揺らしていた。今年始めてのリスだ!!
地面に転がっている銀杏の実はピスターチオみたいな殻だけになり、ドングリは固い殻を割って、赤っぽい芽を出している。

 前を見ずに歩いていたら、坂の上で大きな犬と正面衝突しそうになった。茶色い犬が鎖もつけずに、じっとわたしの真っ正面に行儀よく座って、こっちの様子を伺っていた。じっとして動かないので、最初は置物かと思った。ボボはこの頃目がよく見えない。大きな犬はボボが自分に気づく前に、フイッと立ち上がってUターンをし、公園から出て行った。ひとりでお散歩できる犬がいたら、飼い主は楽だなあ。。。

 《ジャスミン》という名前のついた、邸宅の前を通りかかると、花の香りが漂っていた。2年前の誕生日にもらった、我が家のジャスミンはまだ咲いていないから、このお宅の花も、ジャスミンではないと思った。なんだろう?ジャンキーユではなかろうか?

 《ローズ》という名前のついた豪邸の前で立ち止まると、バラの花壇はきれいに刈り取られて、次のシーズンの準備中だった。
門の周りに絡み付いた藤のツルは、薄緑の芽をつけていた。きちんと等間隔で植えられた水仙の花は、明日かあさってには咲くだろう。

 どんなに寒い朝でも、コートもブーツも似合わなくなった。8時半の登校にコートを着ている母親たちも、11時半の下校にはみんなコートを脱いで、校門前に早めに集まり、日向でにこやかにおしゃべりする。1時半の登校には、半袖に着替えて来ている人も居た。コートを来ていた時には気づかなかったけれども、数人のお母さん方は、妊娠数ヶ月目らしい。ポッコリ出たおなかにびっくりさせられる。いきなり顔を出した木の芽のようだ。「あら、そうだったの?」と笑いあう。

 午後は南側の部屋の窓を全開する。光る窓ガラスの汚れが気になる。廊下に干していた洗濯物も、全部外に出す。テラスの木陰では温度計が14度を超えて、もっともっと上がりそうな気配だ。ボボは、日向の壁をはう、ジャスミンの下の一等席で昼寝をしている。いびきまでかいちゃって。

 あくびが出る。鳥の声に目が覚める。ちょっとコーヒーを飲んで、さて、お買い物に出かけよう。
ドライブ代わりにできるだけ田舎の道を選んで、ちょっと遠出をしよう。

2007/03/12

重いなあ



セネガルのケドゥグー
Kedougouという村ですれ違った女性。
セネガルの女性は、重い荷物を頭の上にのせて、器用に運ぶ。
おなかの帯には、赤ちゃんが突っ込んである。
フランスのお母さんは子どもを背負ったりしないが、セネガルの女性は、よく大きな布で、背中かおなかに赤ちゃんを縛り付けている。
赤ちゃんは丸くなってよく寝ている。

 土曜日はボルドーのそばのペサックという町で、剣道の講習会があった。稽古指導に関する、地方では珍しい講習会だったので、案内をもらってすぐに申し込んでいた。数週間前から楽しみにしていた。そこまでは片道4時間ぐらい掛かる。高速道路もガソリン代もバカにならない。風邪も引いていた。でも、金曜日の夜まで行く気でいた。

 JPの両親が週末にJPの誕生祝いをやりたいといって来た。「土曜日は、わたしが居ないから」と断ったのだが、「居なくていい、勝手にやるから」と言われた。「行っておいでよ」とは、何とも優しいこと。

 でもよく考えたら、誕生会のための食事の支度や、お誕生ケーキの準備、両親宿泊の用意等々もある。義母はなにか食べるものを持参すると言っているが、彼女がメインを持ってくるなら、こっちはアントレと、サラダとデザートを用意しなければならない。お客さんが泊まるとあっては、シーツを取り替え、ベッドの下やランプの内側の埃払いもしなければならない。この前義母が「掃除っていうのは人が見えない所こそしっかりやるもんだ」と言って、家具に指を走らせていたのを目撃したので、隠れた所どころか、見える所さえ、埃だらけだったら大変なことだ。
 
 金曜日のうちに、冷蔵庫の中と風呂場と台所とトイレの、ふだん放ったらかしの所を磨いた。この わたしとしたことが、窓まで拭いてしまった。
 それというのもすべて、人の家に来て「勝手にやるから」などという人間の、留守中の厳しいチェックが恐ろしいからだ。
ああ、普段からちゃんとやってればねえ。。。

 で、結局金曜日の午後ずうっと働き続けたのに、それでも満足いかなかったので、土曜日に出かけるのを諦めた。

また次の機会に、なんとか理由をつけて、剣道をやりにいけばいいや。。。ううう、無念だ。

 「今度のお誕生日は、みのりの40歳の誕生日だねっ」と言われてしまった。10年前からわたしの誕生日はやらなくていいって言ってるのに、今年もお祝いに来てくれるらしい。うれしいねえ。。。ううう。。。40まであと一ヶ月あまり。白髪が一気に増えそうだ。

2007/03/08

パン作る気?

 今日はJPの誕生日。42歳になった。
 クリスマス以来『今後お祝い事の際のプレゼント交換はしません』という契約書にサインさせられたので、プレゼントはなし。そのかわりちょっと夕食に手を掛けてあげようと思っている。
 残念なのは、今夜は日本語レッスンの日なので、いっしょに夕食をとることができない。週末に両親が来るというので,その時に改めてみんなでお祝いをしよう。
 鮭ボールとほうれん草の煮込みっていうのと、玄米ごはんにした。ふりかけは《ゆかり》。JPは《みそ納豆》と《焼き海苔》も好き。
本当は巻き寿司作ろうと思ったのだが、ちょっとわたしの根性が足りなかった。
 ごめんね。手の込んだ料理じゃないデス。

 デザートは定番のチョコレートケーキ。出来上がってからろうそくを立てようとしたら、買い置きのろうそくをどこに置いたのかわからなくなってしまった。さんざん探して腹が立ってきたので、お砂糖でできたバラの花をのせて、ろうそくはパスってことにする。
小さいケーキだから、ろうそくを42本も置くスペースはないし。。。許してくれるだろう。
 
 ノエミは昨日お小遣いで、プレゼントを買っていた。去年もお小遣いでコーヒーカップとチョコレートを買ってあげていた。
ゾエは朝学校に出かける時に「わたしは絵を描いてプレゼントする」と言っていた。

 思いのほか夕食は簡単にできたので、クリスマスに友だちからプレゼントされた《パン作り器》を出してきた。カーモーいちばんのパン屋さんが二軒隣なので、パン作り器が届けられた時には絶句してしまったが、この頃はこれで楽しく子どものおやつを作っている。本日はチョコレートの粒が入った、お砂糖控えめのちびパンにした。子どもたちが大好きなパンだ。

 パンの生地を小さく切って丸めていたら、電話がなった。
《ジャン・クロード》からの電話だった。先に名乗る人は好きだ。彼が電話をかけてくれたことは1度もないので、奥さんに何かあったのかと思ってドキドキしてしまった。しかも、彼にしてはやけに馴れ馴れしい。奥さんの友だちだからって、そんなに馴れ馴れしくされたら、ちょっとむっとするぞ、と思っていたら、話が食い違ってきた。
 さんざんしゃべらせて申し訳なかったけど、ついに言ってしまった。
 「あの。。。ジャン・クロードってどこのジャン・クロードですか?トゥーロンの?」
 「へ?」

 パンが焼けてきたので、オーブンに顔を突っ込んでいたら、また電話がなった。
電話を取ると第一声「ボンジュー。マダム・ソール!」で一気に話し始める。名乗らない。
あまりにも親しげ。相手はわたしがマダム・ソールと信じ込んでいるので、ついこっちもマダム・ソールのような気がしてきた。
息つぎで、一瞬電話相手の喉が鳴ったみたいだったので、すかさず言った。
「あの、マダム・ソールじゃありませんけど、わたし」
「へー、でも、電話番号は54-61-60でしょ?」
「そうです。54-61-60ですよ。でも、マダム・ソールじゃありませんよ」
「電話番号、換えたのかなあー」
換えたのかなーじゃなくって、換えたんですってば。

 パンをオーブンの天板からカゴに移し替えていると、また電話がなった。
今度は女性。名乗らず、こちらがだれなのかも確かめず、ひたすらにしゃべり始める。
しばらく放っておいてから「どちらにお掛けですか?」と訊いたら、「そちらはどちら?」と返された。
もういい加減腹が立っていたので、「どちら?って訊く前に名乗ったらどうですか?」と言ったら、がしゃんと切られてしまった。

 わたしはまず電話をかける時には、「突然お邪魔して申し訳ないんですが。。。」と言ってから、名乗って、相手の所在を確かめるようにしている。知ってる人の多くは、わたしのアクセントですぐにわかるから、途中で「みのりさん、お邪魔なんかされてませんよー」と言ってくれる。

 台所に入る前でなくて、本当によかった。さっきは久々に台所で《やる気》が出ていたのだ。
パンまで作る気になっちゃって。
でも、電話のおかげで、洗い物をする気はすっかりなくなってしまったのだあー(じつは、言い訳)

 さて、出かけようかな。まだほかほかのちびパンでお茶してから出かける。


 

2007/03/07

Jason et les Argonautes



Jason et les Argonautes
realise par Don Chaffey en 1963

Talos



巨大彫像のタロスに立ち向かう
イアソンとアルゴ船体員たち
ヘラクレスがタロスの宝物を盗んだことで、彫像が怒りに目覚めてしまう。

Jason et les Argonautes イアソンとアルゴ船体員


"L'ecole et Cinema" nous a prsente " Jason et les Argonautes " de Don Chaffey au cinéma de Lido a Carmaux.
J'ai accompagne les enfants de Maternelle. Don Chaffey ; Realisateur anglais ne en 1917 et decede en 1990.
En 1938, il debute sa carriere comme decorateur de plateau. Il aborde la mise en scene par des courts metrages d’aventures et des feuilletons televises. Il s’illustre avec Jason et les Argonautes (1963), ou des sequences habitees par le sens de l’aventure et du merveilleux mythologique se marient aux trucages parfaits realises par Harryhausen. (Source : Crac)

Je ne pensais pas ce film des annees 60 pourrait faire plaisir aux enfants actuels qui sont habitues a l'image de syntese presque parfaite. Mais l'image decoloree, les monstres enfintins, les trucages sans aide d'ordinateur, tout simple... leur faisaient d'immense joie. Nous avons fait de tres bon voyage aux pays des mythologie grec !!

幼稚園と小学校の映画鑑賞会があった。ノエミはこの鑑賞会のために1.5ユーロ払ったので、風邪をおして出席した。咳をしているから迷惑になるんじゃあないかなあーと心配だったのだが。

 幼稚園では、映画館に行くまでの道路での安全面と、映画館内での付き添いのために、親の参加要請があった。子どもたちが園の外に行く催しの時には、付き添いがいなければ催しが中止になることもある。わたしは近所に住んでいるし、子どもたちがどんなことをしたのか、どんな様子だったのか興味があるので、できる限り参加している。

 上映されたのはギリシャ神話の『イアソンとアルゴ船体員』だった。
1963年、Don Chaffey の作品だ。
映画が始まった時、その音楽の古めかしさと、痛んだフィルムに不信感を覚えた。イマドキの子どもたちがこんな古くさい映画を1時間以上もじっとして観ていられるんだろうか?

 物語はギリシャの英雄ジャゾン(日本ではイアソンと訳されている)がアルゴ船隊員たちを連れて船に乗り(手漕ぎの帆船)、金の羊毛を求めて冒険の旅に出る。ゼウスなどギリシャ神話の神々たちと遭遇したり、巨大な彫像(タロス)に襲われたり、トリトンに助けられたり、メデという美しい女性に恋をしたり(ちゃんとキス・シーンもあった)、想像力を刺激されるお話だ。

 1963年の映画だけあって、最近風のコンピュータ映像などはなく、フィルムを切り貼りしてるなーとよくわかる、当時最新の《特撮》で溢れている。

 ゾエはタロスという彫像が、イアソンたちを襲って来るシーンと、ラストで骸骨と闘うシーンが好きみたいだ。彫像のタロスが立ち上がって、ぎこちない動きでギシギシいいながら歩くかわいらしさは、1960年代に夢中だったウルトラマンを思い出させてくれたし、操り人形の糸が見え隠れする骸骨たちの、コンピュータでは表現できない動きが、昔好きだった人形劇の『プリンプリン物語』や、『三国志演義』に思いを馳せた。
 しなやかなコンピュータ映像と、迫力のある特撮に慣れている現代の子どもたちが、みんな身を乗り出して最後まで拍手を送ったり、歓声を上げたり、泣いたりしながら、画面に吸い込まれているのが、とても印象的だった。

 幼稚園では無口なゾエが、シーンごとに歓声を送り、ゲラゲラ笑い、わたしに向かって大声で解説するので、先生たちがびっくりしていた。

 1963年に、こんなすごい映画があったとは!!

2007/03/05

春なのに。。。Plus de legumes...

 Nous achetons nos legumes chez AMAP du Segala ( http://www.amap-segala.org ) mais deux semaines qui viennent nous n'aurons pas de legumes. Les legumes qui ont pousses difficilement jusqu'a present, sont abimes a cause du gel et de la neige. Les epinards poussent mal, le brocoli, les poireaux ne grossissent pas. Les choux ronds ont bien pousses car il fait doux cet hiver mais le gel les a brule puisqu'ils etaient trop tendres. Les carottes sont trop petites encore parce que le semis en été n'a pas marche a cause de la chaleur..... Nous sentons bien le mauvais temps en France à travers notre ferme. Tant pis pour deux semaines , nous encouragerons nos agriculteurs qui se battent avec ce temps pouri pour nous fournir de bons legumes Bio.
 
農場から連絡があった。野菜のストックがなくなってしまったそうだ。
秋に子どもたちと、カボチャの摘み取りに行き、農場の仕事を体験した。その日は運悪く、というか、運良く、冷たい雨がしとしとと降っていて、畑仕事は大変だった。でも、あの日に雨の中手伝いをしたおかげで、子どもたちが食卓の野菜にあまり文句を言わなくなったのだった。
 「この野菜はね、リッシャーとカテルが、雨の降る畑で、冷たい思いをして作った野菜なんだよ。手伝ってみて大変だったでしょう?」と言うと、嫌いなタマネギでも食べられるようになった。
 いつもわたしがスーパーで買った品物の成分表を見ては、いちいちもの申さずにはいられないノエミだから、「この野菜はね、スーパーで買ったんじゃなくて、リッシャーが私たちのために育ててくれたんだよ」と言うと、もう何も言えなくなってしまうから、いい気味だった。

 去年の8月はとても涼しかった。それで秋の収穫が思うようにいかなかった。
 いつも野菜を取りに行くとき、大きなテーブルに並んだ野菜カゴから、黒板に表示されている分量ずつの野菜を、自分のカゴにとって行く。ある時トマトの欄に《1》と書いてあるので《1キロ》のことかと思ったら《1個》のことだった。
 「今日赤くなっていたのが、これだけしかなかったので、トマトは一個ずつです」と言われた。気温は収穫にも確かに影響するが、無農薬で育てる大変さもあるだろう。

 この農場ではニワトリも飼っていて、私たちもニワトリを持っている。毎週6個入りパックの空箱を預けているけれども、たまに4個しか入っていないこともある。それでも一個一個はとても大きくて、黄身はまっ黄っ黄だ。

 秋以降は気温が高すぎた。ずっと暖かすぎる気候が続いていたのに、一日でドドーッと気温が下がって、霜が降りた日もあったし、先日は大豆ぐらいの大粒のあられが降って、道路が真っ白になった。あの日も私はあられがバラバラと音を立てて降るのを窓越しに見ながら、農場の《私たちの野菜》と、働く人たちのことを思った。

 農場には前払いをしている。そのお金で種や道具を買っているのだ。今週と来週は野菜が届かないが、先日の会議でも、誰も文句をいう人はいなかった。農場の人のせいではないのだから、仕方がない。みんなお天気のことと、これからのことが不安。でも、自分たちのために身体に優しい野菜を作ってくれている農家の人を、心から応援している。仕方ないけど、今週と来週は、朝市までスーパーの野菜に頼るしかない。

2007/03/02

薬局でポイントを貯めてどーする? Carte de fidelite

 La carte de fidelite a la pharmacie !! Mais je reve !?
On nous a demande si j'avais fait deja une carte de fidelite chez eux .....
Il faut etre malade un peu plus souvent pour gagner les points ?
Mais non, c'etait pour les produits non-medicalises et non-remboursables.
Ouf, j'ai eu peur....
Au fait, je trouve que la pharmacie est devenue vraiment Commercialisee !!
Il est vrai qu'on peut s'acheter du the, des bonbons, des produits de beaute, des serviettes, des cadeaux etc à la pharmacie, mais cette carte de fidelite m'a un peu choquee.
Bon, il ne faut pas trainer par la, je vais me ruiner avant de nous soigner notre rhume.  

 フランスでも日本同様、お買い物をするたびに点数が増える。。。というようなシステムがある。
私が持っているものの一つに、映画館のカードがある。1回行くごとにハンコを押してくれる。10回行ってカードのハンコが溜まると11回目はただになる。

 ノエミが風邪を引いて熱を出したので学校を休ませた。マスリ先生のところに連れて行ったら、病人が溢れていて、待合室には座るところもなく、そこでうろうろしていたら、そのうち私まで病気になると思ったので、午後の予約を取ってさっさと連れて帰って来た。
 午後は4時15分に予約したのに、順番は5時半に回って来た。
マスリ先生は大忙しだ。よく病気にならないものだ。ゾエは病気でもないくせにマスリ先生に会うために午後の学校を休み、ちゃっかり先生からボンボンをもらっていた。ノエミも昨日から矯正の器具がないので、ボンボンを食べることができる。

 薬局に行っった。
ほとんどの薬は保険で100パーセント払い戻しになるので、お金を払わなくて済む。コンピューターで《払ったー払い戻した》が自動的に操作される。薬局は最近商店化が進んでいて、化粧品や香水、健康食品ながらもぜんぜん自然食品ではない物なども売られている。
 ノエミの処方箋の中に、鼻のお掃除をするスプレーがあって、それは払い戻しが効かないと言われた。お金を払わなければならないので、じゃあついでにと思って、クリームと洗顔料を買うことにした。

 レジに行ったら、薬品と洗顔料などをテーブルに並べた薬剤師が、「カート・ド・フィデリテをお持ちですか?」と訊ねてきた。
薬局にまでポイントカードがあるとは思ってもいなかったし、そんなもの作っていない。
 「え?病気したら得するんですか?」と言ってしまった。

 病気をして薬局に来るたびに、ポイントがたまって、カードがいっぱいになったら抗生物質がただになるとか。。。そういうことかと思ってしまった。がんばって病気になるかー!?
 けれどもそのカードは薬品ではないクリームや洗顔料にあてられたものだった。二種類の商品を買ったのでハンコが二つ。プラス払い戻し対象外のスプレーの分一つ。
「ハンコが10個になったら、次の商品が30パーセント引きになる得点です。」
おおおー、商売人だなあ。。。

 お店の中を見回すと、薬局ではキャンディー、石けん、歯磨き、歯ブラシ、非常食、ビタミン剤、水、ジュース、お茶、眼鏡、生理用品、トイレットペーパー、口紅、ハンドクリーム、オー・ド・トワレ、プレゼントに最適なタオルとブラシのセット。。。などなども売られていた。ポイントもあっという間に貯まりそうだ。ううーーん。
 

2007/03/01

きずつかない きつつき

 わたしには珍しく、朝っぱらから、日記を書いている。
 夕べは早く寝ると決していたのに、また二時半だった。不眠症かなあ。
それでも朝は7時半には起きる。子どもたちの学校は8時半から。
その後すぐに、近くのジャン・ジョレス公園に、ボボの散歩に出かける。

 今日は、ちょっと遠くまで行った。
久しぶりの晴れ間。公園はぐちょぐちょ。でも、草花が気持ち良さそうに輝いていた。梅の花や桜の花みたいな、ピンクや桃色の花も見える。

 先日、日本語練習用のテキストを探していて、三年生の国語(上)光村図書 から、こんな面白いお話を発見した。ノエミが日本の文部省からいただいている日本の小学校の教科書だ。
 別な所で書いている日記ではすでに紹介したので、二カ所見てくれている人にはインチキ・バレバレだけど、とってもよいお話なので、ダニエルさんちでも紹介する。


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   《きつつきの商売》林原玉枝・作
        1
 きつつきが、お店を開きました。それはもう、きつつきにぴったりのお店です。
 きつつきは、森じゅうの木の中から、えりすぐりの木を見つけてきて、かんばんをこしらえました。
 かんばんにきざんだお店の名前は、こうです。

 おとや

 それだけでは、なんだかわかりにくいので、きつつきは、その後に、こう書きました。
「できたての音、すてきないい音、お聞かせします。四分音ぷ一こにつき、どれでも百リル。」
「へえ。どれでも百リル。どんな音があるのかしら。」
そう言って、真っ先にやって来たのは、茶色い耳をぴんと立てた野うさぎでした。野うさぎは、きつつきのさし出したメニューをじっくりながめて、メニューのいちばんはじっこをゆびさしながら、
「これにするわ。」
と言いました。
ぶなの音です。
「四分音ぷ分、ちょうだい。」
「しょうちしました。ではどうぞこちらへ。」
きつつきは、野うさぎをつれて、ぶなの森にやってきました。
 それから、野うさぎを、大きなぶなの木の下に立たせると、自分は、木のてっぺん近くのみきに止まりました。
「さあ、いきますよ、いいですか。」
 きつつきは、木の上から声をかけました。野うさぎは、きつつきを見上げて、こっくりうなずきました。
「では。」
きつつきは、ぶなの木のみきを、くちばしで力いっぱいたたきました。
コーン。
ぶなの木の音が、ぶなの森にこだましました。
 野うさぎは、きつつきを見上げたまま、だまって聞いていました。きつつきも、うっとり聞いていました。
 四分音ぷ分よりも、うんと長い時間がすぎてゆきました。

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こういうお話に出合った直後だったから、きつつきの音楽に耳をぴんと立てた。ジャン・ジョレス公園にはきつつきがいっぱい居る。たまに、地面で何かをつついている珍しいきつつきもいる。
今日も、きつつきがあちこちで商売をしているのがわかった。一秒間に7-8回も木を打ち鳴らす、忙しいきつつきの方が多い。あんなに急いで、くちばしや脳みそは大丈夫なんだろうか、と心配になった。ほかにも、姿の見えない、きれいな歌声の鳥が、公園で「会話」している。携帯電話の電子音みたいな鳥もいる。あっちでカッコーと言うと、こっちでコッコーと応える。
フラフラの私の頭に、心地よかった。

 いい気持ちで帰って来たら、日本で人間用の「おとや」をやっている友人からメールが来ていた。黒いプラスティックのレコード時代全盛期を、自分たちのオリジナルカセットの交換で盛り上がった、あの時代の友だちだ。そんな彼が今や「おとや」となっているとは、面白い。きつつきみたいな、人の心を癒す、いい商売してくれてるだろうか。

 さて、一日の始まり。あんな私は「おかーさん」になった。お天気のいい日に母がやることと言えば、やっぱり子どもの寝ショーベンの布団干しだろう。そろそろ家もカビ臭くなって来ていたので、お日様大歓迎だ。