2006/01/09

新学期

 日本の歴史を勉強しようとしている。新学期であるしインターネットで、かねてより気になっていたパリのある大学の試験内容を見てみたら、日本語学科の試験で「弥生時代と古墳時代について説明せよ」という問題があった。高校時代の歴史の参考書をみたが、そうするともっと詳しく知りたいと思うことがいろいろ出て来た。
 
 ほかにも「古事記」についての作文や「平安時代に関する解説」の問題もあったので、もっとちゃんとに本の歴史を勉強しなければと思った。フランス人が試験官のテストで、「日本人のくせにそんなこともわからないのか」と言われたら恥ずかしい。フランス語で日本の前方後円墳について語れる日がくるんだろうか。

 日本語のレッスン再開。クリスマス休暇は、お祝い事や親戚との食事、里帰りで、とても忙しかったはずなのに、皆よく勉強して来ていた。
 12月のレッスンで「書いてください」「タバコを吸ってもいいですか」「起きて、顔を洗って、朝ご飯を食べます」などに使う「て型」と、「タバコを吸わないでください」「勉強しなければなりません」などと言うための「ない形」を勉強していたので、その復習から。

 新年初のレッスンは
「年末ですから、大掃除をしなければなりません」
「休みだから早く起きなくてもいいです」
などの会話練習をした。

 筆を貸してあったフローランスさんは、ご主人のために「義根主手」と書いて、額に入れてプレゼントしましたと言った。フローランスさんの名字を思い出して「ああーギネストね」と読んであげねばならない。努力は褒めてあげねばいけないのだ。漢字4文字の名字って日本人に存在するのだろうか。湯通堂さん(ゆつどう)さん、上敷領(かみしきりょう)さんという同級生がいたし、福岡のお友だちに「安河内(やすこうち)さんという人がいるけれども、4文字はちょっと覚えがない。

 頭の中で「もっといい字を見つけてあげようか」という想いが駆け巡っていたのだが、友達の「出龍(デルリューさん)」 剣道の先生「道霊(ドレイさん)」クラスメートのポリーヌさん「宝林(発音するとポリンと聞こえるので)」のように、美しくもぴったりの名前がとっさに見つからなかった。ちなみに「Emilie (笑美理)」「Thomas (冬馬)」などのハーフの子供を知っている。なかなかよいと思う。

 ノエミはNoemieというフランス語の名前だが 「乃恵海」と書くようにしている。日本の小学校に入れた時に同じクラスに「もえみちゃん」や「なおみちゃん」という子もいたので、違和感はなかった。

 ゾエは日本人の名前にしたら、変。とっても変。濁音はなんとなく避けたかったのだが、いい名前が思い当たらなくて、名付け辞典をAからたどっていたら、Zではじめて「コレ」と思う名前に突き当たったのではなかったか。。。その辺りの事情は忘れた。

 フランス人の男性の名前に「エリー Elie 」というのがあって、むかしサザンの「いとしのエリー」という歌が大好きだったので、「エリー」にしたかったのだが、男の子が生まれなかったのでゾエになってしまった。
「ゾゾーとする、エエーとのけぞる」でイマイチのネーミングだったかなあと思った。この頃は使い慣れてきたから好きだけど。

 漢字は「象」「蔵」では、ちょっとかわいそうなので「想」を「ゾウ」と読んでいただくことにした。むりやり過ぎる。「エ」は「愛媛県」の「愛」にした。「恵」も「愛」もうちの子どもたちと血が繋がっている者の中にいるので、おばちゃんと従姉から一字ずつもらったということにした。

 JPの母親は「ゾエ」が生まれた翌朝一番に、産院に電話して来て「どうかお願いだからその名前はやめてくれ」と言った。「怪盗ゾロ zorro」「価値のない人間のくず zero ゼロ 」「動物園ゾー zoo」に似ているから、きっとその子は不幸になると言われた。自分のはじめての子供に「ジャン・フィリップ」なーんてつけるような人に、そんなことが言えるんだろうか。

 フローランスさんのご主人は「ギヨム」さんという名前。「義を与えて無(何も残らず)」や「疑惑の世の中、夢をみる」じゃだめだろうか?


漢字4字から5字では無理だと思うが、淡い期待とともに「ギヨム=ドゥ・ギネスト」の漢字表記を募集します。どうぞよろしく

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