2006/07/27

い草で ものぐさ

 一年以上掛けて、サロン(居間)にする部屋をきれいにして来た。
この家は築100年以上で、外壁は80センチの厚さのある石の家だ。
玄関を入って真っ正面に1.5メートル掛ける7メートルほどの長ーい廊下がある。
一階には台所と物置が二つと居間にするスペース。
木のらせん階段を上がって、二階は全部木の床。
寝室が二つと風呂場と、事務所というか書斎というか、パソコンのある部屋。

 居間は、中庭に面していて、入居当時この中庭は一面のセメントでおおわれていた。
セメントを半分はがして、地面がむき出しの庭をもうけた。花壇を作ってトマトも植えた。
セメントの下の地面は湿っぽくて、この湿気は全部居間の壁を這い上り、湿っぽい居間になっていたのだ。家の湿気のせいで、ペンキの状態も、壁の状態も非常に悪い。湿っぽい匂いもあって、大変だった。

 100年も住み継がれた家では、ペンキは4回ぐらいは塗り替えられている。
古いペンキを落とすのに、臭くて強い化学薬品を使ったが、臭さと危険度などから、1時間に30センチ四方ずつしかはがせなかった。冬は窓を開けられないので、中断した。
ペンキはがしと中庭のセメントはがしは同時進行で、気が向いた時に気が向いたほうをやった。
 
 今週新しいペンキを塗り直したが、科学的なペンキはやめて、しっくいに自然派の色素を混ぜたものを塗るだけにした。簡単で匂いもなく、お金は掛からず、なんといってもナチュラルだ。湿気予防対策でもある。

 床に敷き詰められていたプラスティック製の敷物は、全部取り除いた。かわりに、い草の敷物を買った。カーペットみたいに一枚の広ーい敷物で、部屋の角に合わせて、はさみでジョリジョリ切りそろえた。日本のござの匂いがする。
JPが過度を切りそろえている間、わたしたちは子どもたちと、い草のシートの上で寝っ転がった。

 ああ、やっと居間が出来上がった。。。

 子どもたちは早くテレビを箱から出してくれと言っている。さて、どうしようか。

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