2006/07/21

新学期の問い合わせ

 新学期は9月、フランスでは気分下り坂の秋に新しい年度が始まる。
夏休みが2ヶ月もあって、たるんでしまった根性を、すがすかしい秋にスパーっと切り替える、ことになっている。

 もう、5年以上ずっとお世話になっている商工会議所から、はがきが来た。
「9月の13日と14日に、例年どおりのただレッスンがありますので、参加してください」
毎年9月に商工会議所の語学センターでは、新聞などでも大きく報道して《お試し無料レッスン》が行なわれる。ここで募集の目安を立てて、10月から新しいクラスが始まるのが通例だ。
 来年度も雇ってもらうことにはなっている。生徒が集まれば、のはなし。

 生徒が3人以上集まらないと、モトが取れないからクラスが設けられないと、10月には始められなかった年度もあった。だが、この前生徒に支払いの小切手を預かって、判明した事実を考えると、個人で人を集めて《ブラック(闇屋?)》で働いたほうがよさそう?という気もして来る。
 ちょっとそんな気がしただけ。

 ちゃんとした教室や、視聴覚教室もあり、ホワイトボードも教壇もある場所で《センセイ》やるのと、お茶飲みながらだらだら《友達付き合い》でやるのとでは、内容にも結果にも大きく差が出るものだ。グループレッスン、しかもほぼプライベートとかわらない4ー5人のクラスで勉強するメリットはたくさんある。

 一度、個人レッスンを電話で申し込んで来た女性があって、その人の仕事が終わって、夜の時間に会う約束をして、アパートを訪ねて行ったことがある。約束の時間にドアを叩き、名前を呼んでいたら、隣の人が出て来て「そこに住んでいるのは、どちらも男性のカップルですよ」と言われてしまった。
 次の日に同じ女性から「どうして来てくれなかったの?待っていたのに」と言われて、「どうしてうそをついたの?あそこには住んでいないでしょう?」と言ったら、「絶対に住んでいる。ずっと待っていた」と怒ったように言われた。

 気持ち悪かったので、もう二度と夜のプライベートレッスンは引き受けないことにした。プライベートレッスンは、ちゃんと約束どおり毎週忘れずにお金をくれる親がバックに控えている、中・高校生だけにしている。

 個人レッスンでしばらく勉強して、高校卒業試験で日本語を受けたポリーヌさんから連絡があった。バカロレアの試験は20点満点の17.5点だった。なかなかの成績だった。8月に福岡に留学することになったので、その節はどうぞよろしく。

 アルビの商工会議所に続き、トゥールーズの商工会議所からも連絡があった。24日から宣伝を出し、人が集まれば来てくれとのこと。交通費も出すし、お給料もアルビに劣らない歓迎をするから、トゥールーズまで来て欲しいと言われた。(片道2時間ぐらいなので、週に2時間の授業程度だったら行きたくない)ロデーズの商工会議所からの紹介とのこと。いちおう形式的なことで、履歴書を出して欲しいと言われて、すぐに送った。返事待ち。

 本当は翻訳のほうをもっともっとやりたいのに。まあ、来るものは拒まず。仕事がもらえるんだったらやる。《初級日本語》ならもう18年ぐらいはやっている。嫌いじゃないからやれているんだろう。呼ばれるうちが、華。そろそろ新学期の準備もしなければならない。
地道にやっていれば実もなるでしょう。損得なしで今学期やって評判を得たら、次回からは特に繋がるかもしれないじゃあないの。でも夢が遠のくのは辛いので程々にしたい。人生はそーんなに甘くない。(って、このわたしが言うんだから、これはホントーです)

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