2006/07/05

いっ度、ソルドに行っど!

 「ソルド」というのは、フランス語でバーゲンセールのこと。
「いっど」というのは鹿児島弁で、「いっ度」だったら共通語の「一度」のことで、「行っど」だったら「行くよ」のこと。

 バーゲンセールなんかにはあまり行ったことがない。一度は本格的に行ってみたいと思っていたが、ついに下着やらTシャツやら、ベースのものがよれよれになってきているので、バーゲンセールだろうがなかろうが、『店』に出て行く決心をしなければならなくなった。バーゲンセールが終わる頃には、夏に必要なものは手に入らなくなるらしい。
 
 わたしは年中赤字人間だし、既製品の合わない体格だから『洋服屋さん』などには入らない。
JPは店の人にいろいろ訊かれるのと、鏡を見るのが嫌いだから『店』は一般的に嫌いで、「JPってアフロヘアーにしたの?」と言われるぐらいにならないと『散髪屋さん』にも行かない。
『ブティック』や『ヘアーサロン』などというカタカナが嫌いなので、ついこんな平和初期生まれみたいな単語を使ってしまう。

 商店街はバーゲンで混雑していると思いきや、思いのほかシンと静まり返っていた。
夏休に入って、みんな旅行に出掛けてしまったのだろうか。
数週間ぶりに雨も降った。
 わたしたちに必要な下着や、ベーシックなTシャツなんかは、バーゲンセールの対象外だということも、店に行ってからわかった。
 50%引きなどになっているのは、流行のお腹が見えるシャツとか、スケスケで下着が見えるシャツなど。子供服はたくさん安売り対象になっていて助かる。学校のクラスメートのお母さんたちにすれちがう。髪振り乱し、子どもを捜したり叫んだりしながら、苦労しているのはわたしだけではなかった。子どもと『わたしだけ』で来た。

 JPは、カードを貸してくれて「やっぱり行かない」と言った。こんなにいいダーリンは、滅多にいないだろう。「カードなんか貸しちゃって。。。恐くないの?」と言ったら、おびえた顔をしていた。

 けっきょく、サイズや好みの関係で、お店に行く前に作っていったリストは半分しか揃わなかったが、もうすぐ義父母も来る予定なので、そんなに焦らなくてもよいのだ。

 子どもたちを両親の家に預ける時には、汚いかっこうで送り出している。
「まー、こんなに汚い靴履いちゃって!」と義母は叫び声をあげて、すぐに靴屋に連れて行く。
靴と、コートと、流行の服はほとんど義母に買っていただいている。(買わせている?)
 男の子にしか恵まれなかったおばあちゃんというのは、女の子の服を買うのが夢だったなんてよく言っている。

 わたしは16歳用のシャツを2枚買った。何年ぶりだろう。。。JPのカードをお預かりいたしているのが恐ろしくて、居心地悪く、店に長居できなかった。
ちぇっ、せっかくのチャンスだったのに貧乏性が出てしまった。。。

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