2006/06/14

折る紙

   学校のお祭りが近づいているので、準備に追われている。

私は校内にもうけられる15のスタンドのうちの、折り紙スタンド担当。

 祭り委員会会計係が小切手をくれたので、折り紙用の紙を買いに行った。

普通のプリンター用の紙は1平方メートルにつき80gだそうだ。お店に行って紙を触って「これじゃあ固すぎる」と思った。

 最近はフランスでもORIGAMIが人気で、フランス語の本も沢山出ているし、専用の紙も売られているのだが、大量に買って小学生に配るには少々高価。パックになっていた折り紙セットを見つけたが、10枚で6ユーロもした。

 祭り委員会からお金はもらえるけれども、あまり無駄遣いはできないし、小学生が家に帰って、専門の折り紙ではなくても、どんな紙でも《折り紙》は楽しめると知ってもらいたいので、高価な紙をわざわざ買いたいとは思わなかった。ちなみに新聞紙も用意する予定。私たちは新聞を買わないので、JPが職場から束でもらって来た。

 プレゼントを包むつるつるの包装紙もなかなかよいのだが、これは大きな一枚の包装紙が、クルクル巻かれて売られているので、20センチ四方ぐらいにいちいち切ることを考えたら骨の折れる作業だ。

 造花を作ったり、工作に利用する《絹の紙》という名前の紙もあるが、書道はんしのような透き通った紙で、折り紙に使うには薄すぎる。

 文房具店を歩き回っているうちに、《スー・シュミーズ》なる代物が目に止まった。数枚の書類をバインダーや箱に納める時に、色分けする紙で、A3サイズが二つ折りになって売られている。これにA4サイズの書類を挟んで片付けることができる。厚紙になっているものや、見出し用の窓がついたものもあるが、その中に1平方メートルあたり60gという薄い素材のものを見つけた。ひとパックに150枚入っていて7ユーロだった。1色につき10枚の束が3つずつ、5色ある。これを折り紙用に、21センチかける21センチに切ったら300枚。子どもは200人集まる見込みだから、1束で足りそうだが、多めに買うように言われているので、2束買うことにした。

 基本的には「どんな紙でも楽しめるのが折り紙。役に立つものも作れる」とアピールしたかったので、正方形の紙のほかに、新聞紙と、普段学校で使うA4の用紙(長方形の紙)を用意した。新聞紙では《シャッポ(本当はカブト)》、長方形の紙では《シャツ》や《ゴミ箱》も作ることにした。

 上手に折れないけど、作品は欲しいという子どもも絶対に居ると思うので、自宅にあったきれいな千代紙で200匹の金魚を作り、糸を通してぶら下げられるようにした。子どもたちにプレゼントするつもり。

 私といっしょに折った作品を、自宅でも家族と楽しめるように、作品のモデルをコピーした。

準備ができた。

当日、ちゃんと教えてあげられるように、せっせと練習に励む私であった。

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