2005/09/21

ヴァイオリンのある風景

 ノエミがぐちゃぐちゃのベッド周りを片付けた。雑巾がけまでやっている。ベッドの枕元にある棚に、ヴァイオリンを置くためだ。

  今日の午後『カルモー音楽のともの会』で、ヴァイオリンを貸してもらった。年間使用料が65ユーロだそうだが、65ユーロもお財布に入っていなかったので、2週間後に払うことになった。

保証金として1500ユーロの小切手を渡したが、その小切手は1年後に戻って来ることになっている。ノエミが、ヴァイオリンを壊さなければ、だ。

  工場生産のものだったら、3000ユーロか5000ユーロで買えるのではないだろうか。でも、靴と同じで、ヴァイオリンは身体に合わせて買い替えなければならないので、当分は借り物でよい。

  チェロはカルモーにはなくて、アルビまで行くようにと言われたので、ちょっと面倒くさくなった。ただ、今借りている、先生のご主人のチェロは、月に24ユーロのレンタル料なので、『ともの会』で借りた方がずっとお得だ。でも本当は、このチェロに愛着を感じ始めているので、手放したくない。

   私は今日、ただレッスンの2回目に行っていた。3つの音があったら、2、3曲は弾ける。でも弓はまだ握らせてもらえなくて、弦をはじくだけだ。先生の伴奏つきで演奏した。繊細な楽器だから壊す心配と、難しい指使いのために、大人の初心者はしかめっ面をしていることが多いそうだ。私みたいに、にやけた顔でやる者は少ないらしい。だって嬉しくてたまらないのだ。それに、もともとにやけているので、どうしようもない。

   今度の日曜日に、近くの小さな教会で、先生とお友だちのトリオ・コンサート(無料)があるそうなので、ノエミを連れて聴きに行くつもりだ。

   ゾエは、太鼓を首からぶら下げている。右手にバチ、左手にカスタネットを持ち、何やらオンガクしている。音楽に飽きたら、私の『キラキラ星』に合わせて踊っている。

   危ないので、ちょっと足元も片付けないとだめだ。なによりも、ぐちゃぐちゃな部屋には、ヴァイオリンもチェロも全然似合わない、と気づいた。

Aucun commentaire: