2005/09/13

ゾエ、幼稚園いのち

   「早く幼稚園に行きたい」とずっと言っていた。夏休みの間まいにち門まで行った。新学期の二日前から、リュックを背負ったまま生活した。

 毎朝、さっと起きる。朝ぐずぐずしないで、早く連れて行けとうるさい。ノエミが「私が連れて行くから、ママンは寝てていいよ」と言うが、そうもいかない。

 幼稚園には乗り物がいっぱいある。等身大の台所セットもある。トイレは小さなオマルの水洗トイレだ。昼寝する子は、ぬいぐるみを連れて行ってもいいことになっている。

 教室に入るとゾエは振り向かずに、真直ぐトラクターか、オートバイにまたがる。さっさと帰って、昼に迎えに来てね、と言う。

 小さい組さんは、午後は無理して行かなくてもいいことになっているのに、行くと言ってきかない。11時半から13時半まで、眠い目をこすりながら、我慢して門が開くのを待っている。

 早く寝ないと幼稚園に遅れるよ、とか、いうこときかない子は幼稚園に連れて行かないよ、とか、オドシに使っている。なかなか使える。

 今日、ちょうど休み時間に幼稚園の前を通った。ゾエが緑のオートバイに乗って、元気よく走りまわっていた。友達とぶつかりあいっこをしている。加減しながらぶつけて笑っている。そうか、ボボに自転車をぶつけて喜んでいるのは、この遊びだったのか。かわいそうなボボ。

 「ゾエー」と叫んで手を振ったが、先生たちに見られただけで、娘には無視された。うちでもあんなに遊んでやってるのに、そんなに幼稚園の方がいいのだろうか

 ゾエはこのごろ歌って踊る女になった。「クルマ」も描けるようになった。そういうことも習っているのだろう。  

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