2008/11/20

風呂だ、風呂〜

 今回の旅行では、JPは大衆浴場に行かなかった。ど〜しても、イヤだと言い張った。たしかに、変なガイジンが田舎の風呂屋に行けば、じろじろと見られるに決まっている。それに、一人で行っても退屈なんだそうだ。

 指宿の実家では、温泉が出る。蛇口から、塩ッ辛い温泉が出る。母は月々何百円だかを、温泉主に払っていて、使いたい放題だ。ご近所にのぼりの上がっている売りの住宅地でも《温泉付き》などという看板が出ている。指宿の海岸に行くと、砂浜から湯気も出ている。

 自宅に温泉があるのだが、それでもやっぱり《お風呂屋》に行って泳ぎたい(?)のが人情である。こどもたちはお風呂が大好きだ。
昔ながらのお風呂屋もあるのだが、一番近所でしかも《大浴場》と言えば、《菜の花館》のお風呂。その横には、4年前にはなかった《こころの湯》というお風呂があって、泡のお風呂やサウナやとにかく今はやりのお風呂らしい。いま流行のお風呂屋と言えば、彦根でもそういうお風呂屋に行った。
 電気風呂(そのゾーンに入ると、いきなり身体がしびれる。快感)、香水風呂(お花の香り)、露天風呂、サウナ、水風呂、寝風呂(単に寝てるだけ)、ダイエット風呂(ジェット噴射のお湯に身体を揉まれる)などなどがあり、お風呂上がりは、そのままゲームセンターと居酒屋に続いている、レジェーセンターだ。こういうところは《お風呂屋》ではあっても《温泉》ではないかもしれない。

 
 わたしたちは、《菜の花館》の中にあるお風呂に行ってみることにした。そこだったら4年前に行ったことがあり、自動販売機で切符を買うやり方も、ロッカーのカギの掛け方も、ちょっとは覚えているので。
いやあ〜大当たりだった。客がいっぱい入ってる人気の大浴場の隣、にあるお風呂屋は、穴場だったのだ。
だ〜れもいない。。。
 子どもたちは大喜びで泳ぎまくり、露天風呂でも歌いまくり、水風呂の水をぶっかけ合い、泡風呂で脚を伸ばし切って、流れに身を任せるままに流されることもでき、シャンプー使い放題。脱衣所ではすっぽんぽんで歩き回り、時間を掛けてドライアーを使った。いっやあ〜、楽しかった。お風呂はやっぱり貸し切りが一番。

 と、いうわけで、2回目もまた、《菜の花館》へ。そしてまたも貸し切った。

 翌日は名古屋に一泊したのだが、最終目的はなんといっても、中部国際空港内にある《やすらぎ湯》。ここもまた閉館30分前に行ってしまったために、飛行機の発着を眺めることのできる楽しい大浴場が、貸し切りだった。
 JPは、彦根のビジネスホテルみたいに、個人の家庭よりも大きめのお風呂が、空港のホテルにもあると思っていたらしく、そこでひとり楽しく、のんびりお風呂に入れると思っていたのだそうだ。
 けれども実際には、わたしたちが泊まった空港の横のコンフォートホテルっていう、ビジネスホテルのファミリールーム(ベッドが3つあって、幼児は無料で添い寝できる。値段の割にとってもよいホテルだった)には、大浴場はなかったのでJPはがっかりしていた。彼はは日本の最後の夜に、ユニットバスの小さなバスタブの中で、シャワーなんか浴びることになっちゃって、お気の毒だった。

《次回》は、JPも名古屋空港の《やすらぎ湯》に閉館30分前に連れて行って、貸しきりを味わわせてあげようと思う。

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