2007/11/22

エスカルゴ



Le soleil est parti et la neige arrive
おひさまは行っちゃって、雪さんがやって来る

 ゾエのクラスでは、エスカルゴ(カタツムリ)を育てている。
秋に子どもたちが集めたカタツムリを、水槽の中で飼っている。苔や木の皮、レタスの葉っぱや果物など、「食べるかな?喜んでくれるかな?」と思ったものを持参して、水槽に入れてあげる。。。という観察から始まった。
 それが「カタツムリに捧げるポエム」「カタツムリの歌」の練習。「カタツムリの身体」「カタツムリの活動」の観察に続いて、「カタツムリと書く練習」「カタツムリの表情をとらえて描く」「カタツムリの色を見る」「カタツムリの種類について調べる」さらに、「カタツムリの愛とは?」などなどなどのお勉強の対象になっている。
 「気持ち悪いけどお友だちになったら案外かわいいヤツ」など、友情のお勉強にも役立っている。さらに「ゆっくりながらも、確かに生きる」の人生勉強、「こんなつまらなそうなヤツも、必死に生きてるのさ」の哲学などなどなど。先生も、なかなかおもしろい題材を見つけたものだなあ〜。

 この前トトロの映画会に呼んでもらった。
 映画のあとで、また幼稚園に呼ばれて、映画の中で見た「お弁当箱」「ランドセル」「お茶碗」「おはし」「うちわ」「浴衣」などを見せ、日本の暮らしについてちょっとお話しさせてもらった。
 明日もまたほかのクラスのために呼ばれている。

ランドセルは従姉のみっちゃんにもらったお下がり。みっちゃんは物を大事にする子なので、とってもちゃんとしたランドセルだ。ノエミも、ものは大事にする子なので、きれいなまま残っている。
 持っているものは直ちに使うという方針のゾエは、ノエミが大事に隠してあったランドセルを引っ張りだしてきて、幼稚園のみんなに見せびらかしたあとは、ちゃんと毎日ランドセルで行っている。ご近所の人には変な目で見られるけど、トトロの映画で見た日本のカバンだから、幼稚園の子どもたちはみんなうれしそうにゾエを見守っている。

 今週は、ダンスの鑑賞会があり、月が変わると、クリスマス・パーティーがいくつも待っている。幼稚園には去年と同じサンタさんがやって来て、プレゼントをくれるそうだ。

 フランスの11月は、例年通り、全国でいろんなストをやっている。
鉄道はすでに一週間以上停止したまま。あるいは数を大幅に減らして運行。新幹線などは700便のうち300便は走っているらしいけど。
火曜日は公務員がストだったので、我が家はまたも、平日にして家人がゴロゴロしていた。JPは午後になってからデモ行進に出掛けていった。アルビでは8000人のデモ行進だったらしい。ノエミの学校の先生方も参加していたそうだ。

 年末が近づいている〜〜という雰囲気。
わたしは日本語レッスンが始まって、お出かけも多くなった。
ガソリンが1ヶ月前は1リットル1.26ユーロぐらいだったのに、今週は1.39ユーロになった。剣道に行くのもちょっと気が引ける今日この頃。でも、練習のある火曜日と木曜日は、音楽学校とレッスンの日なので、入会金払ったのに行けなくなってしまった。しかたないから、木刀で素振りをやっている。

 この年末はエスカルゴの人生訓でのんびりやる。ついでに冬眠も。

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