2007/05/08

ひとつに決めろと言われても Franco-Japonaise



 Elle ne pourra pas choisi une seule identite nationale. Elle en a deux au moins.
Noemie s'inquiete si ce pays sera toujours gentil avec sa maman qui garde sa nationalite Japonaise.
Mais moi, j'ai un peu peur pour elle. Je crains si un jour quelqu'un choisi sa nationalite a sa place ? Je garde la mienne pour lui laisser le choix. C'est elle qui choisi, personne d'autre. Mais au fond, elle ne choisira pas, ce n'est pas quelque choses qu'on choisi son identite,non? Elle a son sang qui coulent , le sang qui est un melange de plusieurs cultures des parents et des grands-parents.

ノエミ、二年前に日本に行ったときの写真です。
お稚児さんスタイルにまったく違和感のない、フランコ・ジャポネーズです。

 大統領選挙が終わって、ラジオも静かになった。選挙権を持っている人のうちの84%近くの人が、意思表示をして、圧倒的に勝利をあげた大統領だから、がんばってもらわねばならない。国民は彼に期待をしているし、彼は行動家だから、わたしの気持ちはどうでも、社会はきっと動いて行くに違いない。

 貧乏人と外国人(わたし)には厳しい世の中になるなあ、と思っていたら、公務員削減もあるらしいので、下級公務員のJPにも厳しい時代が来る。今度の新学期に大きな学校制度の改革を唱えていたロワイヤル氏が消えたことで、今度の新学期は去年と同じか、去年以下かと思うと、もう子どもたちの未来まで絶望的だ。今日のお天気のように、我が家の雰囲気は真っ暗だ。わたしたちが泣いても、フランスのどこかには笑う人もいっぱい居るんだろう。多数決の世の中だから何も言えない。

 大統領になったサルコジ氏の演説で、フランス国民の故郷はひとつ。。。というようなフレーズがあった。うちの子たちはフランス国民だけど、故郷が二つあるので、そういう人間がいっぱい住んでいるフランスという国で、そして自分だって移民の子孫なのに、そんなことを言ってしまうなんて。危ないオトコである。移民を選択式にして、厳しいチェックとともに、フランスに得をもたらさない人はどんどん国外退去にすると言っている。

 JPのお母さんはフランス国旗を揚げなかった。電話も掛かって来なかった。

 アフリカの砂漠で迷子になった時にも、お金がなくて食べるものを買うのさえ渋った日々にも、「大丈夫、どうにかなるから」と言ってどうにか切り抜けたJPが、サルコジ氏が大統領になったその日に「心配だ」と言った。
 過去にJPが「心配だ」と言ったのは、あとにも先にもわたしが「お父さん、膵臓がんだって。」と宣言したときだけ。のどをヒッと鳴らして息を呑み、それを苦しそうにゆっくり吐きながらひとこと「心配だ」と言ったあの日だけ。それぐらい救いようのない日々が来るのかなあ、と思って、ふだん脳天気なわたしさえかなり心配している。

 ページはめくられた。何かが失われても、自分が失われない限り、わたしの日々はやってくる。つらくても、どうしようもなくても、やって来てしまう。子どもたちは大きくなる。
 ノエミに「あんた、がんばって大統領になりなさいよ」って言ったら、「わたしは宇宙飛行士になって、宇宙に行く」と言った。地球に見切りをつける子どもが増える証だろうか?
 しばらく前まではパン屋さんか農家の人になるって言ってたのに。パン屋さんと農家の人こそ、大事な大事な職業だよね。

 地上に脚をつけてる小さなみんなが、平和に暮らせたらいいヤーと思う、今日。。。。
もう大統領が誰かなんて、関係なくなってしまった。もう決まったのだから仕方ない。諦めて次の作戦を練るとしよう!!

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