2007/05/03

選挙前デス



Noemie s'inquiete si il est elu, sa mere serait peut-etre renvoyee au Japon......Je ne m'inquiete rien du tout puisque j'ai confience en moi , en vous et ce mot " ENSEMBLE ".
 
 とっても感じよさそうな、サーコジ氏の選挙ポスター。この人どんなに口をニッとしても、目の玉だけは笑わないので、ちょっと怖い。バックの風景からして、彼が巨人のように見える。でもとっても小柄な人で、いつもうちの義母からバカにされている。彼女はちびは脳たりんと思ってモノを言うので、なぜかわたしは義母の前ではサーコジをかばってしまう。

 夕べ、21時から23時半まで、ロワイヤル氏との討論中継を見ていた。その後1時半まで《討論会の解説》も見た。そして、本日は朝から晩までいろんな人の意見をラジオで聴いた。討論会の翌日というのは、いろんな専門家が出て来て「彼の言ったことはウソです」とか「彼女の言った数値は間違ってる」とか教えてくれるので、討論よりも討論の解説を聴く方がよっぽど勉強になる。こういうのを聴くと、大統領選挙の立候補者はみんな嘘つきで物知らずであることがわかる。

 普段は攻撃的で早口なサーコジ氏が、普段は演説が下手ではっきりモノを言わないロワイヤル氏と立場逆転だった。でも、逆上せずに冷静にモノを言うことのできたサーコジ氏はまあまあのできで、彼に口ではかなわないと思われていたロワイヤル氏は「なかなかやるじゃん」との評価らしい。

 新しい展開は何もなかった。はっきりモノを言えたはずのロワイヤル氏も、はっきりとした目標や数値や具体策は提示できず、ただ逆上しただけのオンナ。。。って印象も残った。相手が話してる途中で口出しするのもいただけなかった。男性は女性をののしったり怒鳴ったりることが許されないけど、女性は男性に食って掛かることは許される。演説中に泣いたり声を震わせたり、いきなりヒステリーになっても、女性だったら許される、かも、しれない。男性と平等に!と言ってても、女性の武器は使っている。男性の武器ってなんだ?結局この討論後も、これまでの点数に変化は出ないんじゃあないかなあ、と思う。数十票の差で、サーコジってことになりかねない。。。。気がする。

 第一回目の投票では投票権を持つ人の86%近くの国民が選挙に参加した。パリ郊外に住む、多くの若者たちの中で「はじめて選挙なるものに参加する」という人の数は、2002年の大統領選に較べて45%アップとか。選挙権のないわたしまでこんなに関心を持っているのは、大変な盛り上がりを見せている証拠だろう。

 ロワイヤル氏のウリは、「働く女性。4人の子の母」けれども子どもはお手伝いさんが育てているらしいので、そおおんな母親のことをわたしは信用できない。
 サーコジ氏は「未成年者でも罪は大人と同じように罰する」「学校でも家庭でも社会でも、子どもたちには大人を敬う心をそだてる。びしびしばしばし、きびしくやる」と言っている。「やっちゃった」あとでさっさと国外退去とか、少年鑑別所に集団で放り込むのもどうだろうねえ。
 子どもの未来は学校にもある。やる前にやらないようにの教育はどうする?

 ロワイヤル氏は「自分が大統領になったら、今度の新学期から7000人の教職員を増やして、ひとクラス17人以下と決める。わたしは絶対やる!」と言っていたけど、はっきり言って、ノエミのジャン・ジョレス小学校で、ひとクラスを17人にしたら、全校の半分の生徒たちは校庭で勉強しなければならないーーという問題も出て来るわけで。。。そんな大それたことを言うのもどうかねえ、と思う。 
 本当にそれ一つでもできたら、わたしは一生この人についていくヨ。でも、この「心優しいお母さん」像で輝いて見える女性は、「未成年者が悪いことをしたら、軍隊でたたき直す」と言っているので、ちょっと怖い。

 サーコジ氏は、「外国人はしっかりフランス語が話せて、ちゃんとした収入が保証されていなければ国外退去」と、まるで極右翼のルペン氏のようなことを言っている。

 ノエミが、「サーコジが大統領になったら、ママンが真っ先に追い出されるよ」と言ってる。
  う〜〜ん。こいつはサーコジよりも厳しいやつだ。将来は大統領か?もっとびしばし鍛えて。
  そしてわたしはエリゼ宮に住むのよ〜。玉の輿に乗らずとも宮殿に住む手だてがあったとは。。。

 今晩はちょっとフランス語のお勉強に励むヨ。励めばいいんでしょ。
 あーあ、税金だって納めてんのにいー(払ってるのはJP。でも彼は選挙権あるんだから当然)

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