2006/09/26

シラミつぶしに、探すって、なにを?

 こーんな時代に、こーんなことが起こってしまうとは。
しかも我が家に!!
恥ずかしいったらありゃしない。
とんでもない、ああ、とんでもない。

 ノエミというやつは、サルみたいだ。
気がつけば身体をぼりぼり引っ掻いている。
一日中暇さえあれば本を読んでいる子だが、本を読みながらやっていることといえば、
爪を噛む。足の指をいじる(姿勢が非常に悪い)。頭を引っ掻く。鼻までほじっているじゃあないの。ああ、やだねえ。
 本をベッドの上に広げて、両足でページを抑え、両手で頭をかきむしったりもしている。

 そこまでやるか!?

 いまは、骨折のためギプスをしているので、わたしが責任を持って身体を洗って差し上げている。だから、普段よりも臭くない(ような気がする)
わたしが洗ってあげてるんだから、洗ったそばからそんな髪の毛かきむしらなくてもいいじゃあないの。怒っていたら、頭の上を何かが走り去って行った。

 なに今の?なんだったの?

ちょっとここに座んなさい。
鏡の前で、ノエミが矯正器具のついた不気味な前歯を磨いている時に、頭の検査。
座ってもらわないと、ノエミの頭のてっぺんが見れなくなってしまった。子どもに背丈を超えられる日も近い。

 フケ?いやちょっと違うような。。。
また、何かがぞろぞろ歩いて行った。
ぞろぞろ?

 ノエミの短く切った髪の毛を束にしてつかんだまま、
「ミヌー!!」
叫ぶとJPがすっ飛んで来た。
そして、JPは冷酷に判定を下す。
「シラミ」

 ノエミが喜びの雄叫びをあげながら、歯ブラシを起きっぱなしにして、顕微鏡を取りに行く。サンタクロースにもらったまま、使い道のなかった新品同様の顕微鏡。
「いつかこんなこともあろうかと思って出しっぱなしだった」などと言っている。
(たまに爪の垢などを研究していらっしゃる) 

 10倍に拡大すると、そりゃあもう信じられないような怪物だった。
「シラミ」なんて生まれてはじめて生で見た。

 薬屋で、シラミ退治の頭用スプレー《パラプー》と、シラミ洗い流しシャンプー《パラドゥー》と、家じゅうに撒くシラミ駆除のスプレーを購入。お買い得セットになっていて、子ども2人のためにおまけまでついている。子どもたちは大喜びだ。
 こんなに楽しい《お楽しみセット》が待っているとは。シラミさん、ありがとう。

 薬局の人は「恥ずかしいことは何もありませんよ。学校では一年中はやっていて、この薬はみんな使ってます。」と励ましてくれたので、店に入った時よりも心が軽くなった(?)
薬局の人が「60度で洗ってください」というので、頭のことかと思ってぎょっとしていたら「衣類ですよ、衣類」と言われた。わたしも気が動転していたのだ。

 その夜、顕微鏡を片手に、家族四人のシラミ退治が始まった。
お天気が悪いので、洗濯物も乾きにくいが、ありとあらゆる衣類を片っ端から洗濯機に入れて、60度で洗った。スプレーを撒いたので家じゅうが臭い。

 翌日あれだけやった親のプライドで、「もうシラミは居ないって言ってるでしょー」と何度も言ってるのに、子どもたちは頭をかきむしっている。くせになったんだろうか。あるいはまだまだいるんだろうか。。。

 《お楽しみセット》の中に入っていた細い目の櫛で、毎日毎日髪を梳いてやる。
友人・知人の頭まで気になってしまう今日この頃だ。

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