2006/09/24

馬祭り

 馬から落ちた本人は、あまり懲りていない。
秋の日曜日ともなれば、各地で催しがあるが、どこに行きたいかと言えば
「やっぱり、馬祭りでしょ」
この前《ロバ祭り》のあった、もネスティエという小さな町へ。

 JPの同僚のご主人で、馬車を持っている人がいる。二頭立ての馬車で、六人ぐらいを乗せることができる。速く走る、美しくは知る、障害物を除けながら走る。乗ってる人が馬車の上からものを取ったり、片付けたりする競技などなど。。。いろいろやっているスポーツマンだ。馬車を農業で使っている、というようなわけではなく、ただ、天気のよい日曜日の昼下がりに、奥さんを馬車に乗せて自然を走ることを生き甲斐としている人だ。
 
 彼のおくさん、つまりJPの同僚のジュヌヴィエーブは、JPと同じ年代の息子が約二人いる。でもなかなか結婚しないし、なかなか孫を連れて来ない。だからジュヌヴィエーヴはゾエとノエミに、なにかと言えばプレゼントをくれる。子どもたちが馬が好きだと分かった時には大喜びだった。催しがあるたびに、「馬車に乗せてあげる」と言って誘ってくれる。

 馬祭りは馬のコンクールなどもあり、発表までの待ち時間に観客に遊んでもらうために、馬車を持っている人たちはボランティアで集まって来た。子どもたちは先を争って、その馬車の席を取る。でも、ノエミとゾエ(わたしも)はジュヌヴィエーヴのおかげで優先してもらえた。子どもたちは5台の馬車に全部で7回も乗った。

 古い石畳の町を、馬車で走り回るのは、とてもお尻が痛い。石橋や林の中を通り抜けるのが、とても気持ちよかった。でも、普段こんな町中を馬車で走り回れるわけがない。けれども、馬車のおじさんは、
「たまに、道路も走ってるよ」と言っていて、ノエミがやっぱり車を売って馬車を買おうよ、と目を輝かせた。馬に乗って障害物競走で落馬されるよりは、馬車を買ってお買い物にも便利。。。という方がいいかなあ、とちらりと思ってしまった。

 それにしても、あの《クロタン(糞)》がねえ。。。わたしたちが毎日どこを通って通勤しているとか、どこで何をやってるか、町中の人にバレてしまう。それに匂いとか。。。町の人から苦情が出るだろうねえ。。。

Aucun commentaire: