2008/04/06

2月21日

 日本海を見に行くのだ。
 錦江湾で水浴びをして育ったわたしだが、指宿とういう所は、何しろ日本の最南端間近なので、ちょっと走ればもう東シナ海に出てしまう。わたしは太平洋と地中海と大西洋でも、泳いだことがあるノダ。でも、日本人のくせに、40年の人生で一度も、日本海を見たことがなかった。これはもう、日本人の恥とも言えるかもしれない。

 米原で《関ヶ原古戦場 方面 右へ》などという、ゾクゾクするような看板を見て通り過ごし、わたしたちは国道365選をまっすぐ北上した。小谷城跡のそばを通り、余呉まで来たらもう琵琶湖も見えなくなった。この辺りにはまだ雪が深く積もっていて、寒い所なんだなあ〜と感じる。高速道路の脇に深沢トンネルを抜けると、そこは福井県だった。(しかも雪国)
敦賀(つるが)まで来ると、海の香りがしてくる。海がちらっと見えて「おおー日本海だ〜」の声。

 道の駅みたいなところで、海産物を見て、ノリだのタコだのを味見して周り、キーホルダーやお団子を買い、そして「イクラ、甘エビ、明太子丼」なるものを頼んだ。いっやあ〜、おいしかったあ〜〜。こんなにプチプチのいくらは久しぶりだった。福岡で明太子を買うのを忘れたので、ここで敗者復活戦だあ〜。

 途中、手作り和紙のお店で、JPの弟の奥さんのソフィーのお土産に、和紙をたくさん買った。ソフィーはアーティストで、わたしが趣味でやってる切り絵や、貼り絵や、難しい折り紙が大好きで、そういうものを和紙で作ってプレゼントするととても喜んでくれる。この頃は着物の模様などを使った、トレーや大皿を作っているらしい。

 小浜市でちょっと海を見たが、湾になっていたので、「おお〜日本海だあ〜」というような感動は、あまりなかった。しかも、太平洋の青さに較べたら、どんよりと暗くて寂しげだった。ちょっとがっかり。でも、見れたからとりあえず嬉しかった。
 小浜市のそばで、古い町並みが見れるというので、そこに行った(名前を忘れてしまった)。交番も木造で、とってもかわいかった。こんな静かな町では犯罪などはきっとないのだろう。交番前には丸くて赤いランプの下に、古い自転車が一台停まっていた。商店には昭和30年代ぐらいのポスターが貼られていて、店先にぶら下がっている売り物のセーターや靴下は、おそらく20年以上も同じ所にぶら下がっていたのではないかと思われた。神社の境内は雪で埋もれていて、入ることができなかった。家々の前を流れる川は下水道ではなく、清流が流れていた。家の人が水汲みや洗い物ができるように、各家庭の玄関先には小さな階段がついていて、せせらぎの中に入って行けるようになっていた。夏などはここにキュウリやトマトを入れたかごをぶら下げて、冷やして食べたりするんだろうか?そのカゴには、ビー玉の入った、緑色をしたラムネ瓶などが入っているんだろうか?

 さて、明日はいよいよ早起きをして、名古屋空港に行かねばならない。
あっという間だったなあ〜。

Aucun commentaire: