2006/08/14

行く人たち、来る人たち

 朝早く起きて、車二台でトゥールーズへ向かう。ガソリンがほとんど入っておらず、不安だったが、なんとか駅にちょうどよい時間についた。30分しか駐車できない路上パーキングでも大丈夫だろう。

 ホームで写真を撮ったり、自動販売機のお菓子を買ってあげたりしていたら、もう駅員さんの笛が鳴っていた。
最後のお別れもろくすっぽ、子どもたちは電車に飛び乗るようなかっこうとなってしまった。従兄と奥さんの《の》さんが手を振るのを見ていたら、涙が出て来た。《の》さんが「お母さんのことも任せなさいねー」というので、ドーッと涙が出て来た。

 ホームでプレゼントをもらった。わたしは荷物になるのが気の毒で、お土産はほとんど持たせなかった。あんなにたくさんあった荷物を、上手にスーツケースに詰め込んでいた。確かに来る時にはわたしへのお土産で重くして来てくれていたのだろう。その分今晩泊まるパリで、フランスのお土産を買えるだろうか?

 電車が去って、わたしたちの夏が終わった。急に寂しい秋が来た。
でも、みんなを無事に電車に乗せたから、めでたし、めでたし。

 さて、レンタカーを返しに行かねばならない。午後から、今度はJPの弟一家がやって来る。
ガソリンを満タンにして返す。借りた時の契約で1750キロまでは230ユーロと決まっていて、《か》さんと従兄がほぼ半分ずつ、お金を出してくれていた。本当はレンタカー代なんかいいんだよと言ってあげたかったのだが、実は契約以上走って、超過料金を取られることは予想できていたので、従兄たちが出してくれるのが有り難かった。

 案の定、2400キロ以上走っていたので、超過料金の額も大きかった。JPが全部払ってくれたが、ちょっと月末は大変になるだろう。

 お昼ご飯を食べて、掃除や片付けをしていたら、もう弟たちが来てしまった。
甥のコランは一歳になったばかり。笑顔がかわいらしい、金髪で青い目の男の子だ。なんでもよく食べ、あまりぐずらない。赤ちゃんの見本のような幼児だ。
義妹のソフィーは、一歳年下だが、わたしよりもずっとしっかりした女性だ。とても優しい。ナルボンヌで従兄たちに紹介できて本当によかった。この妹がとても力強い味方となってくれているのだ。

 本日はみーんな疲れているので、お家でゆっくり。
コランとゾエが寝て、やっと静かな夜がやってきた。JPも楽しそうにしている。

 パリの従兄たちから、電話が掛かって来た。まさか本当にやるとは思っていなかったが、ルーブル博物館で、見るべきものは全部見る1時間コースというのがガイドブックに出ていて、それを親子5人でやり遂げたらしい。一番下のしゅん君がパリでナポレオンのお土産を買ったと言って喜んでいた。出発前日に疲れからか、豪勢な鼻血を出した中学生のなっちゃんも、元気そうだった。よくお母さんのお手伝いをするいい子だ。クールなお兄ちゃんも興奮している様子。親子水入らずになって、羽を延ばしているようだ。このお兄ちゃんが一番よくゾエと遊んでくれた。

 気をつけて、また会う日まで。

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