2006/08/05

ビストさんのお城へ

 午前中、《か》さんたちを郵便局や、近所の商店街に連れて行った。
肉屋などは日本人にはたいへん面白い場所ではないかと思ったので寄ってみた。
フランスの肉屋は切り身ではなくて、どーんと大きい塊で売られている。目の前で切ってもらう。
《ゆ》ちゃんが豚足や、ぶら下がっているドライソーセージを見てびっくりしている。
鴨のパテ、フォアグラ、各種ソーセージ、生ハム、巨大ステーキなど食べてみないかなあ、と思って勧めたが、2人とも苦手そうだ。ちょっとでも食べてみたら、鴨のパテなどは子どもに受けると思ったのだが、残念。フランスの子どもたちはドライソーセージが大好きだ。

 せっかく日本から来てもらって、私の日本料理もどきを披露することになろうとは、もったいないことだ。鶏肉だったら。。。というので唐揚げにしよう。でも鶏肉はいつもいつも好きな時に手に入るお肉ではない。仕方ないから《か》さんには内緒で、七面鳥のお肉にした。唐揚げにすればバレるまい。ほほ

お昼、キャップデクベートでピクニックをしてから、午後はアルビの中心街とガヤック郊外のビストさんのお城に行くことにした。

 アルビの街は観光客で溢れていた。2人がトゥールーズ・ロートレックの美術館を歩いているうちに、わたしたちは友人が経営しているジュエリーショップに、梨をもらいに行った。JPがジャムかアイスクリームを作る予定。
ジュエリーショップにも連れて行きたかったのだが、《か》さんは装飾品には興味なさそうなので、行ってもしょうがなかった。

 そのあとはビストさんのお城。
http://www.bistes.com/
ビストさんは60代ぐらいの画家で、30年ぐらい前から中世のお城を改装して暮らしている。夏の二ヶ月間はお城を開放している。

 庭園で結婚式のガーデンパーティーの準備が行なわれていた。
ビストさんのサイトを日本語にしたことがあるご縁で、このお城のことを知った。
誰かが来ると連れて行くので、ひと夏に2、3度行くようなこともあって、もうすでに10回以上は行っている。お城の隅々までよく知っているので、そのうち日本人旅行者が増えたら専属ガイドだってできる。(ので、みなさん来てください)
数年前よりも観光客が増えているようだし、ビストさんの絵も売れ始めているようだ。お城の至る所にビストさんの絵が掛かっていて、気に入ったら買うこともできるが、私には手が届かない。ビストさんの小さめの絵を一枚買うお金で、親子三人日本に里帰りができる。コピーをもらったので、家にはそれを飾っている。ビストさんはいつも「俺が死んだらもっと値段が上がるから、今のうちに買いなさいよ」と言うけれども、そういうわけにもいかない。
 ビストさんの百合や菖蒲のお花の絵が好きだ。

 このお城は彼の絵を見ることができるだけではなくて、30年間改装を続けてきた、きれいな内装が素晴らしい。手描きの繊細な天井画や、だまし絵などが面白いお城だ。
《か》さんもとても喜んでいた。

                    めでたしで、明日へ続く。

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