2006/08/13

一日中遊ぶ

 最後の一日となる。おもいっきり楽しむつもり。
夕方はほとんどいつもうちで食べて、シャワーのあと民宿に送っている。
明日の出発の時間なども考えて、本日は自宅に泊まってもらった方がみんなのためではないか、ということになったので、朝のうち民宿の清算を終わらせた。一日分は泊まらないのに払うことにはなったが、民宿のおばさんの方が申しわけないと言って、洗濯機をレンタルした費用は精算されなかった。「子どもたちもみんないい子たちで、親切な従兄一家だったね」と言われた。

 家財道具一式を持って自宅に戻ったあと、荷物を家に残して、ピクニック用品に取り替え、一路ジルッサンへ。
 ジルッサンの朝市で、おいしい物を沢山買って、川のほとりでピクニックをした。
午後は、文化財に指定されている蒸気機関車に乗った。子どもたちも大喜びだ。
 機関車の終点は植物園。広大な植物園で、珍しい植物のほかに、「あ、これ、フランスでも咲くんだねえ」と従兄の奥さんが日本名を教えてくれたはながたくさんあった。

 ジルッサンという町は、陶磁器が盛んなところで、市が運営している博物館では、販売展示を行なっている。当時のテーマは、「食」に関する陶磁器だったので、台所用品や、食器などが沢山出ていた。
 従兄たちとは日本に帰った時に《美山の釜元市》で会った。わたしの両親がそこの市に例年どおり参加していたので、両親とともに、わたしの子どもたちとJPと出掛けた。その年、父と母にとって最後の市になってしまった。従兄たちは毎年ちょうど結婚記念日にあたることもあって、その釜元市で陶磁器を買うことに決めているぐらい、焼き物が大好きだ。従兄の奥さんが、いくつか焼き物を買っていた。なかなかよい趣味だった。わたしは従兄のお母さんのために、焼き物のフクロウを買った。

 早めに帰宅して、明るいうちにテラスで食事をした。今晩はいよいよスーツケースを整理しなければならない。でも、夕食のあと、大人たちはおしゃべりが弾み、男どもは食後のコニャックまで出して、ずいぶんにぎやかになった。
 子どもたちはほとんど雑魚寝状態ながらも、ノエミとゾエの部屋に寝て、従兄夫婦は。できたてのサロンに、荷物の山に埋もれるようにして夜を過ごした。
「ほんとうに、明日の朝までにスーツケースの準備ができるのかな?」と心配した。

もうちょっと続く

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