2006/08/07

いよいよ、従兄たちが到着

 午前中、コルドへ。Corde sur ciel 《空の上のコルド》と呼ばれる町で、山の上に栄えた中世の建物が残る美しい町だ。その町に行くには、地上の有料駐車場に車を置いて、30分ばかり、急な坂道を歩いて上らなければならない。駐車料金はよそよりも高く、山の上の町のお土産屋さんでは、葉書が地上よりも30サンチーム・ユーロほど高い。土産物は高価なものばかりで、レストランもとってもシックだ。
 清水寺に向かう、あの雰囲気を味わえる。またしても、ぜーぜー

 風が強く、テラスには蜂が群れていたので、レストランの中で食べたいと頼んだのに、「働く人の便宜を考えて、他の人といっしょにテラスで食べてください」と言われた。フランスではこういうことが多い。でも客が多くてサービスは遅く、テラスには蜂がいて、子どもたちが騒ぐから余計に蜂が集まってきた模様。《か》さんはむっとしていた。ゾエは眠い時にお昼寝ができず、歩き回ってばかり居る今日この頃。ご機嫌をとり、おんぶしてやり、エサ(おかしやお土産屋の小物など)を与えてどうにか移動している。けれども、わたくしもそろそろ体力と気力の限界。《か》さんには町と博物館、土産物屋を勝手に歩いてきてよと薄情なことを言って、わたしたちは道ばたに座り込んだ。

 午後は、従兄たちが泊まる民宿へ、部屋のカギを取りに行き、自然派化粧品を買いたいという《か》さんを、自然派雑貨のお店に連れて行った。店長さんを貸し切りして、時間を掛けて化粧品を選んだ《か》さんは、ご機嫌になってきた。(そしてゾエは不機嫌である)
 そのあとすぐ隣のフランス雑貨のお店へ。一周するのにとんでもない時間が掛かったが、日本からのお客様は、フランスのおしゃれな雑貨が見られて喜んでいた。《か》さんはお皿を買うという、冒険に走った。本当に大丈夫なんだろうか。
 「今晩従兄が来るので、6時までにはうちに帰りたいんですけど。。。」と言ってみたのだが、もう一軒スーパーを廻りたいという意見が出て、帰り道のスーパーにご案内。当然6時までに帰宅できなかった。

 うちに着くとJPが「19時55分発のトゥールーズ行きに乗らないと、従兄の電車に間に合わないよ」と言って焦っている。わたしは10分で家族の食事の支度をしてから、そのまま出掛けることに。実は従兄は家族5人で来るので、うちの5人乗りの車では迎えに行けない。ミニバスは借りれなかった。タクシーは高くつく。(往復150-180ユーロ)そこで、わたしがアルビに車を置いて電車でトゥールーズに行き、従兄を迎えてのち、最終電車でアルビまで揃って戻って来る。JPがモーガンの車を借りてアルビで待つ、という計画を立てた。スーパーでうろうろしていたので、モーガンの家まで車を取りに行く時間がなくなってしまった。JPはモーガンの車を歩いて取りに行かなければならず、申しわけないことだった。

 残す家族とお客樣方の夕食を用意して、猛スピードでアルビに向かったが、2分遅れてしまった。もう電車は出た時間だったが、フランスの電車は時間どおりに来ることはないので、本日も遅れているかも。駅に走り込んだら、やっぱり遅れていて、ちゃんと切符を買って乗ることができた。駅員さんに「あなた、ついてますね」と言われた。そうなんだあ。

 トゥールーズ駅には21時ごろ到着。でも従兄の電車は22時22分に着く。従兄たちの家族のために、アルビまでの片道切符を買う。わたしの後ろで《本日の窓口での切符販売は終了》という札が出た。ぎりぎりセーフだった。ついてる。
 マクドで寂しい食事をして一休みしたあと、駅前のパン屋さんで、従兄たちの朝食用のクロワッサンとジュースを買った。民宿で朝食は出る予定だが、食べ盛りの子どもたちに足りなかったらかわいそうなので。都会の大きな駅前の風景を、一人で見るのはとっても寂しかった。

 従兄たちは時間より2分ぐらい早く着いた。(確かについてる)一日の疲れが溜まった顔には、化粧ものってないし、、、ああ恥ずかしい。乗り場を換えて、今度はアルビへ。子どもたちも長い旅で、さぞ疲れていることだろう。わたしも。駅の物音や、ちょっとした緊張に包まれて、たどたどしいおしゃべりが始まった。

 アルビ到着は23時59分。JPが待っていた。そこから更に民宿まで20分。昼間にもらっておいたカギで勝手に入った。小さな部屋で申し分けなかった。そのあとモーガンのうちに車を返しに行き、ポストにカギを放り投げて、JPといっしょに暗い家に戻ってきた。JPは明日仕事だからさっさとベッドに入った。わたしはまだごそごそ動く。

 もう《明日》になっているので、このままいっきに続く。。。
 

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