2007/10/28

冬時間

 夏時間と冬時間がやって来るたびに、いちおうこれを日記ネタにしているので、おなじみの人は「またか」と思ってしまうだろう。
   また だ!
 冬時間が来てしまった。朝9時半に目が覚めた。
じつは散歩に行きたくってしょーがないボボの叫びに起こされた。時計なんか読めないボボにとっては、腹時計が助け。
「9時半まで寝やがって!メシはどーしたんだよおー。早くおしっこ連れて行っておくれよお〜」の叫びだった。
9時半まで寝ちゃったなーと反省しながら台所に行くと、電子レンジの時計が8時半だった。でも、台所の時計は9時半。廊下の時計は8時半で、入り口に投げ出してある、わたしの腕時計は9時半。でも、JPの腕時計は8時半。
 もーわけわかんないので、ラジオをつける。

「アーシュ・ド・ゾエ」というアソシエーションが、ダルフールの孤児たち100人をフランスに連れて来ようとした一連の事件について、まだ報道していた。先日から、かなり気になっている事件だ。
 「アーシュ・ド・ノエ」と言えば、「ノアの方舟」ということで、この「ゾエの方舟」と名付けられたアソシエーションは、戦争や紛争で孤児となった子どもたちを助けるんでっす!というキャッチフレーズのONGなのだそうだ。パリの空港で「ステイ先」あるいは「養子先」となる予定のフランス人カップルや、家族が待ち構える様子をテレビで見た。
「2000ユーロ払ったんだから、子どもを早く渡して欲しい」とか、「恵まれない子どもを養子にして、自分の子どもと一緒に平等に育てている。養子には慣れてる」というような人たちのインタビューを聞いた。でもチャド政府は、その100人の子どもたちのほとんどに、肉親がおり、たとえ両親はなくても「孤児」ではないことや、養子縁組の手続きや、政府への報告がなされていないなど、「大量誘拐だ」として、「ゾエの方舟」の現地責任者などが逮捕されたらしい。たくさんの人がうさんくさいアソシエーションだと言っている一方で、「紛争で苦しんでいる子ども、食べるものもなく、面倒を見る大人もないんだから、自分たちが引き取って世話して、なにが悪い。見放せない!」と叫ぶ人たちもいる。でも、2000ユーロ払えば、だれでも引き取れるとなったら、犯罪のために売られる子どももいるかもしれないと思うじゃないの、そんなこと、考えるだけでも恐ろしい。

 その他、土曜日から秋休みだというのに、空港ではスチュワーデスやパイロットがストをやっているらしい。この時期に飛行機が飛ばなかったり、大幅に遅れたりというのは、大変だろうなあ。

 サッカーの試合、お天気。。。そして時刻は。。。

なんだ、そうだったのか、冬時間になったのだ。
もっと寝ればよかった。
でも、ボボの腹時計は、電子レンジのタイマーのようにはいかない。
そして、子どもたちも11時には「お腹減った〜」と言って台所に降りてくる。
今日の11時は昨日までの12時なんだから仕方ない。

 お昼は早く食べて秋空のもとへ、レッツ・ゴー。わたしはサイクリング、ノエミはローラースケート、ゾエも二輪車に乗れるようになった。日本から送った船便の小包が一ヶ月以上たってやっと届いたので、その中に入っていたお菓子を食べたり、おもちゃを組み立てたりしていたら、暗くなってきた。夕飯を作らねば。。。
 と、思ったらまだ5時。
昨日の6時は今日の5時なんだから、外が暗いのも仕方ない。でも、ノエミが学校から戻る時間は真っ暗になるというわけだ。
今週は秋休みなので、冬時間に身体を慣れさせるように、ちゃんと時計通りに暮らさねばならない。

 子どもたちは8時には目をしょぼしょぼさせていた。いつも苦労して9時に寝かせるけど、今日の9時は昨日の10時だから、その時間まで起きていられないんじゃないかな〜と期待していたのに、「明日学校はないんだから〜」とノエミがしつこく言って、ゾエの目を冷ますようなことを率先してやり、日本から届いた、音の出る平仮名練習帳で、しつこく平仮名のお勉強に取り組み、ちゃんと今日の時間の9時に寝た。ノエミの目覚まし時計はまだ針を合わせていないので、10時になっている。

 明日は「時計の針を合わせたよ」と言って嘘をついて、昨日までの時間にしておこうかな?「ほら、もう9時だよ」と言って時計を見せて、8時には寝てもらうという魂胆。
 が、しかし、5歳には通用しても、10歳には通用しないのだア〜〜。
理論のわかる歳になると、困るよねえ〜。

 あしたの朝もまた、ボボに1時間早く起こされるに決まっているので、早く寝ようっと。。。

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