2007/07/25

Anniversaire de Zoe ゾエの誕生日



Zoe a eu ses cinq ans. Elle a exprime sa joie en dessin. Il a ete offert a Papa. Elle etait Princesse ce jour-la.

ゾエからパパへ。今日の気分を表現した絵だそうで。。。

 ゾエは夏休みに入る前から、ずうっと義父母に預けたままだ。
 JPの両親は、地中海沿岸のナルボンヌという町のそばに住んでいる。ナルボンヌという町は日本でいったら奈良みたいなところで、掘ったらなにかが出て来る、遺跡の町だ。イタリアからスペインへ抜ける時に通過するフランスの南の町。そして中央山脈から下りてきて海に抜ける場所なので、十字軍の時代から、すでに要所を成していた。出来上がったらヨーロッパ・ナンバーワンになる予定だったはずの、巨大な大聖堂もある。だから、一年中観光客が多くたいへんきれいな街だ。夏は地中海に面した海岸の貸別荘は満員御礼、夏しか開かない海の家やお土産屋さん、レストランなどもあって、ヨーロッパ中から集まった観光客でにぎわう。(ナルボンヌの海岸の写真は、去年フランスに遊びにきてくれた従兄のホームページで http://imasami.mo-blog.jp/photos/france/index.html)
 そういう観光地なので、花火大会やら、いろいろなお祭りなども開かれ、夏休みに子どもたちはそこに行くのが大好きだ。「指宿だってまけないよ。来年は指宿ダー!」と毎年思ってるけど。まあ、そのうち。。。

 ノエミの二週間に渡る中学体験入学が終了したのと、25日がゾエの誕生日だったので、義父母はゾエを連れて我が家まで足を運んでくれた。ゾエもそろそろお姉ちゃんなしのお休みに退屈し始めていたし、誕生日ぐらいは両親にも会いたいし、プレゼントはもらいたいし。。。先日ノエミが「迎えにきてよー」と電話したので、ゾエの誕生日は我が家で行うことになった。

 ゾエに頼まれていたピザを用意した。ノエミは、ゾエが大好きなケーキを作ってくれた。子どもも飲めるアルコールの入っていないシャンペンも買った。お誕生日プレゼントのリクエストはいろいろもらっていた。でも第1希望のものは、高くてわたしには手が出せなかった。2、3あった第2希望の中から、こちらの予算に合わせて買った。大事なお誕生日なのに、《第1希望》を買ってあげられなくて、わたしはとっても悲しかったし、子どもに申し訳なかった。でも、そのおもちゃはだれが考えても《くだらないもの》だったし、表示によると5歳の子どもには適応しないので、そういうことを理由に、《親の威厳》とか言って、ゾエが欲しがっていたものは買ってやらなかった。でも、お金があったらくだらなくても買ってあげたかもしれない。ずいぶん前から欲しがっていたもの。。。

 《無理》はしないように心がけている。それから、一応役に立つとか、子どものためになるとか、長く手元に置いておけるとか、もらう子どもも、あげる大人もうれしくなれるとか、そういうことを考える。そうすると、すべての《おねだり》には答えてあげられないことも多いけれども、たいていの場合《おねだり》はひとつに限らず、第2希望、第3希望まであるので、第1希望を買ってやれない理由を説明できる時には、第2希望以下で許してもらっている。かわいそうだとか申し訳ないとか思っても、親にだってできないことはできないし、譲れないことは譲れない。

 みんなが持ってるからとか、流行っているからとか、そんなのを全部聞いていたらとんでもないことだ。でも、自分はそんな子どもだったんじゃないかと思う。子どもの時、うちはそんなに裕福ではなかったけど、友だちに遅れていると感じたり、なにかに不自由していると感じたことはあまりなかった。
 三人姉妹の末っ子だったから、よくお下がりを着ていて、あのころはたぶん文句を言ったのかもしれないけど、文句を言ったことはもうすっかり忘れてしまった。自分がお下がりを着て育ったから、友だちみたいなすごいものを持っていなかったから、それで大人になってから親を恨んだりしたこともない。いつも親が一生懸命なのは、わかっていたつもり。
 わたしは自分の子には喜んでお下がりを着せている。子どもたちは文句など言ったことがない。

 親は娘のわたしに不自由させないようにと、たぶんいろんなことを無理していたと思う。それで、子どものわたしはそんな大人の無理も知らずに、平和に大きくなってしまった。わたしの両親は、無理をしなかったらもっと楽ができただろうなあ、と思う。
 子どもを育てていると、よその子どもも見えるから、よその親に対する《見栄》とか《プライド》とか《協調》とかそういうものも起こるのかも、しれない。よそと同じでなかったら、恥ずかしいとか、子どもが気の毒とか、思ってしまうことはけっこうある。

 うちのJPは、そういうことに関しては、人は人、自分は自分という人なので、例えばここ数日のわたしのように「よその子は、誕生日には欲しいものをもらってる。なのにわたしはあげられない」と気にして過ごすようなことはない。JPは自分がプレゼントしたいものを選んだ。今回特別に子どもからリクエストが出たわけではないけれども、普段から大好きなものだから、長く大切にしてくれるはずだと。JPの予算では妥当な線だった。わたしにも、「子どもの欲しいものを買ってあげられないんだったら、無理して買わなくていい」と言った。でも、わたしは「かわいそうだから」と言って、無理な出費をして、第2希望のものを遠慮がちに、申しわけなさそうに、悲しい気持ちでプレゼントした。

 ゾエはパパがくれた中世のお城の本を、とっても嬉しそうに見ていた。パパに「5歳のお誕生日にはこれが欲しい」と注文したわけではなかった。でも、もともと中世の騎士やお城が好きだから、難しそうな本だったのに、そんなことは構わずに、とっても嬉しいようだった。おもちゃもそっちのけで本を開いていた。
 
 わたしが差し出した「第2希望」のプレゼント。渡したらゾエは、それが第1希望だったかのように大喜びしてくれた。「うれしい」とか「これが欲しかった」とか言っていた。10回ぐらいキスしてくれた。ノエミは自分が遊びたいおもちゃをお小遣いで買った。妹に胸を張ってプレゼントして、ついでにちゃっかり「貸してね」と言ってる。
 
 家族みんなで楽しいお祝いができた。みんな何かしら用意してあげられて、本当に幸せだった。
子どもは子どもで、お家に帰ってパパとママに会えたことや、約束通りのメニューだったことなどなどをとっても喜んでくれていた。
 よかった、よかった。

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