2006/04/26

山のようなイチゴ

 イチゴを2キロも買った。近所の八百屋に買い出しに行って、ケース入りの山のようなイチゴを見ていたら、よだれが出て来た。JPの両親もやって来ることであるし、イチゴでも出そう。スプレーじゃない、自分で泡立てた生クリームを出してさしあげよう。

 同じ日には鳥カゼ菌を恐れた小市民たちが、買わずに避けたとり肉売り場で、いちばん大きい2キロ近くもあるニワトリを買った。私の10年選手のオーブンには鳥を丸焼きにする串がついている。ニワトリは1キロにつき1時間ぐらいオーブンに入れて、勝手にぐるぐる回しておけば、すてきにこんがり、小麦色に焼けたプレ・ロティさま(ローストチキンと言うやつか)が出来上がる。手間いらずだ。2キロ近くもあるので、2時間近くも回しておかねばならない。

 いよいよ義父母到着。お泊まり支度も万全に、土産を抱えてやって来る。
翌日には子どもたちを旅行に連れて行くと言っている。
お昼はレストランで食べて来たから、夜は軽くでいいわと言うので、
「鳥の丸焼きです」と言ったら嫌われた。
夜にお肉はいただかない主義。

 「ちょっと早いけど、あなたのお誕生会をしましょう」と言って、子どもたちを連れてケーキを買いに出掛けていった。うれしいけど、2キロのイチゴはどうなる?

 丸焼きの一部をほぐして、とり肉がほんのちょっと入った野菜サラダを作った。
そして、子どもたちが選んだ、パイナップルのケーキに、ろうそくを数本立てていただいた。
ノエミが39本立てると言ってろうそく入れを荒らしているが、JPが「足りるわけがないだろう」と言って、ノエミの年齢ぐらいでよいということになった。9歳ね、はいはい。
ありがとう、ありがとう。ちょっと早めに歳取っちゃった。ううう

 ノエミは自分のお小遣いで《プレイ・モビル》を買ってくれた。小さなひと形をしたおもちゃで、ゾエの小さな手に握れるぐらいの、小さなものだ。家具や、馬車などいろんな部品を買いそろえて行くと、楽しい町が出来上がる。私たち3人は今これにはまっている。
《プレイ・モビル》のファンパークというのがパリにあって、そこに行くのが私たち三人の夢だ。
http://www.playmobil.com/index.html

 子どもたちにそれぞれ違ったおもちゃを買ってあげると、貸し借りができなくてよく喧嘩になる。だから、最近は物を買う時には「お母さんのお金で買った、お母さんの物で、アンタたちには貸してあげるだけ」ということにしている。だから喧嘩が始まったら「ハイ私のだから返してね」と言って、取り上げる。実際、私はいまだにままごとやらお医者さんごっこや、学校ごっこや、プレイ・モビルなどを、子どもたちといっしょにやっている。人形の服も作るし、ままごとをすると言えば台所用品を惜しみなく貸す。本物で遊ぶのがいちばん楽しい。
 その代わり、まず私が遊んでから貸してあげることにしている。
 ノエミが買ったプレイ・モビルは「ネコとネズミを飼っている農家のおばさんという」セットで、箱の中には、エプロンを着ている農家のおばさんと、親猫2匹、子猫2匹、ネズミ2匹、魚の骨ひとつ、猫のお皿ひとつが入っていた。ネズミは大豆の粒ぐらいの大きさしかない。
 遊ぼうと思ったら夕飯の後片付けが待っていたのであった。
ケーキを食べ終わったとたんに、お誕生会が終わってしまった。

 山のようなイチゴは、明日にでも、ジャムにせねばなるまい。

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