2006/04/20

消えた過去と、待っている未来

 いきなり気づいたが、操作の手違いで、11月と12月の日記を消してしまった。
ショックで腰が抜けた。
もしも、もしも、もしも、どこかに、私の日記を保存しているような人がいたら。。。いないだろうけど。。。私にお知らせください。プリントアウトしたものでもいいですので。

ーーーーーーーーーーーーーー

4月20日に戻る。
 木曜日だが、学校の役員の会議が開かれることになっていた。
夜の8時半から11時半ごろまで、出歩ける主婦はそうはいない。
だからいったい何人来れるんだろうか。
と思ったのだが、こういうことに決まっているんだから仕方がない。

 夏休み直前に開かれる、学校のお祭りの話し合いだ。今回に限り、役員でない母親たちも来てください、手伝ってくださいというチラシが回されていた。
なのに、集まったのは20人にも満たず、しかも、いつも来ている役員のメンバーだけだった。
役員には役員の仕事がすでにあるので、今回は、一般からボランティアを募って、仕事を手伝ってもらう予定だった。

ということは、つまり、役員以外のボランティアは一人もなし。
ということは、つまり、お祭りが開けない。

 このお祭りはロトくじの時のように、持ち寄りのケーキなどを販売したり、ゲームをして子どもたちにプレゼントをあげたり、バザーで物を売ったり。。。まあ、お金が要るお祭りなので、全員参加というわけにはいかない。経済的に無理な家庭もあるかもしれない。

 学校は公立だが、お祭りをやったりするお金は、教育委員会からはもらえない。
だいたい、教職員不足で、遠足も、文化祭も、発表会もないのだから、母親の力でこのようなお祭りぐらいはやって、小銭を稼いで学校に寄付するしか方法がない。ロトくじで上げた収益金で、幼稚園ではサーカスのピコチーユ一座を招待することができた。
子どもたちは歌や踊りを習い、曲芸も習い、締めくくりにはサーカスに招待され、とても楽しい一週間だった。ロトくじ収益金のおかげだ。

ボランティアがいなければ祭りは運営できない。
ボランティアがいなければ学校の運営が滞る。
なんてことだ。

 春休みが明けてから、また新しくチラシを配り、校門の前で個人的に知っている人を《とっつかまえて》泣き落としで手伝わせるしかない。嫌われるの大覚悟だ。

 私は折り紙のスタンドをすることになっている。成功させる自信がある。すでにこのような折り紙のスタンドは何度もやったことがある経験者だから。
 ゾエの友達のアントワンくんのお母さん、モーガンが、私のスタンドを手伝ってもいいと言ってくれているが、大変な仕事だから、大好きな友達にはあまり手伝わせたくない気もする。

 それにしても、どうしてみんな会議に出て来ないんだろう。
 自分ひとりでは力になれない、と思っている人たちがたくさん集まったら、きっと何かができると、私は信じている。

 こういう時にフランス人は「ヌ・パ・ベッセー・レ・ブラ」と言う。「ブラ」は腕のことで、直訳すると「両腕をおろさない」つまり、一度きつく握った拳を振り上げたら、簡単に下ろしてしまわずに、闘い続けるということだ。
 エイエイオーのあのコブシだ。

 私の一人の姉は、人に優しすぎて自分には厳しいために苦労している。
もう一人の姉は、人にとっても厳しいかわりに、自分にはもっと厳しいから苦労している。
私は人にも優しく、自分にはもっと優しいので、何かと苦労している。
あまり拳を握って振り上げたことがない。平和がなによりな日だまり人間ながら、ちょっと祭りごとには気合いが入ってしまう。
 
 子供のため(だけ)にがんばっているんじゃなくて、自分が(も)折り紙スタンドのスターになる日を夢見てがんばっている。
自分のためになると思えなければ、くじける。
算数はとんと弱いくせに、これでもけっこう計算高いんだろうか?

 子供のためだけに生きることや、学校のやり方に絶望している母親たちが、お祭りでどんちゃん騒ぎをやるゾーという軽い気持ちで来てくれたら、どんなに楽しかろうと思う。
義務感だけでお祭りに行っても面白くない。

Aucun commentaire: