2006/04/11

2005年度 終了

 2005年の10月から受け持っていた、商工会議所での日本語レッスン(初心者のクラス)が終了した。6人のうち5人が学生で、一人社会人の女性は、レッスン4.5回目の頃に脚を怪我して、治療が長引き、ついに戻って来ることができなかった。戻って来ることが前提だったので、休むたびにコピーを送ったり、メールで解説したりして、戻って来た時に遅れが出ないようにフォローし続けたが、結局彼女が家でちゃんと続けたかどうかもわからないままに終わってしまった。一人でも続けて、来年度に戻って来てくれたら、私のやったことも無駄にはならないと思う。

 6人のうち2人は中学生で、一人は最終学年のために試験に追われながらの出席となった。彼女はピアノも空手も学級委員もしていたので、学校が定休日である水曜日の前日、火曜日には、発表会や会議が重なって来れないことも多かった。

 もう1人の中学生は兄弟5人居て、それぞれが別々な学校に通って、いろんな習い事をしていたために、お母さんの送り迎えの都合などが大変そうだった。夜6時半から8時半までのレッスンに、街の向こう側から通うのは、大変なことだったと思う。そんな思いをしてまで娘の大好きな日本語にお金と時間と情熱を傾けてくれた、お母さんに深くお礼を言いたい。自分だったら、どんな先生が教えているのか知りたいと思うので、商工会議所では個人的に生徒と繋がることは許されていないのだが、内緒で電話番号を聞き出して、お母さんに直接電話をしておしゃべりをした。見えなかった家庭の事情や、娘さんがどんなに日本語が大好きで、家でどんな教材を使って勉強しているのか、いつか日本に行かせてあげたいと思っているという、お母さんの秘密も聞くことができてよかった。

 6人のうち3人は同じ大学の別々なクラスの男女で、そのうち2人は恋人同士となってしまった。クラスではうるさいことが多く、腹を立てたりもしたのだが、彼ら3人とお互いの友人同士が集まって、大学内で仲良しのクラブができたようだ。学生時代の友達は、とても貴重。日本語科のない大学内で、日本語好きの若者が集まっていると思うと、楽しくてしょうがない。彼ら「日本語をならった」3人を中心に、友だち同士7.8人で来年の夏休みに日本に行くという計画を立てている。日本の大学に留学しようか、と考えている人も居る。頼もしいことだ。

 私も、なんだかんだ言いながら、週に2回、若いエネルギーを吸収できて、とてもよかった。大学などはっきりしたプログラムのあるクラスではないから、楽しくできたと思う。それでも予定どおり「みんなの日本語」の8課まで終わった。始まる時に商工会議所に提出した「授業計画」と「目標」もちゃんと達成できた。形容詞の「みのりさんの授業は面白かったです」も言えるようになったし、カタカナも全部読めるようになったので、まずまずだった。
 商工会議所に提出する「評価表」にも、生徒側からいい評価をもらえたのでよかった。

これから火曜日の夜には、もっと剣道の稽古に顔を出せるかもしれない。
そろそろこちらの方が恋しくなっていたところ。

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