2006/04/03

がんばって行こー!!

 3月3日にひな人形を出すのを忘れた。3月2日にひな人形を出していないことに気づいではいたのだが、すぐに片付けなきゃならないかと思ったらめんどうくさくて、出さなかった。

 3月3日に、懐かしい友達に会った。
 「あ」さんは大事な試験のために、はるか彼方、フランスよりも10時間ぐらい早く日が昇る、小さな島からパリに上京して来ている。彼女の島のお風呂場では、水が排水溝から流れて行く時に、渦巻きがフランスとは逆方向だ。彼女が島を出て来た時にはその島では、みんながサングラスをかけて、プールサイドでサイダーなどを飲んだり、真っ赤な日の沈む浜辺でアイスをなめたりしていた。

 明るい太陽をいっぱいに浴びて、1月の夏休みを家族と過ごした彼女は、パリでの試験のために水着を分厚いコートに着替えて、スキー焼けで真っ黒なヨーロッパの人々が溢れる空港に、海岸で日焼けした顔で降り立った。

 パリの空は手が届きそうなぐらい低く、暗い色をしていた。たまに大雪が降り、みんな着膨れた身体と同じように、むすっと膨れっ面の顔をしていて、ストのために何度も電車は止まり、人々はイライラしていて、家族をおいての一人暮らしで鬱にならないのがおかしいぐらいだ。

でも、3月3日に久しぶりに会った彼女は、あいかわらず大変元気そうであった。
輝いていた。
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 ついにこの日が来た。彼女はいまごろ試験会場に着いているだろうか?
先週の火曜日に引き続き、今週のこの火曜日もCPE(いつか詳しく話す)を巡る全国的なストが繰り広げられていて、パリを走る電車は少ない筈だ。道路ではみんながイライラしていて、時には車や商店を壊して歩くデモ隊のせいで、警察が道路を塞いでいる。時間どおり会場にたどり着けただろうか?大学の正門はちゃんと開いていただろうか?デモをする大学生たちに、試験会場を閉鎖されはしなかっただろうか?  

 彼女はデモ隊の学生たちと同じように、「長く続く雇用」と「よりよい教育のため」に試験を受ける。私は何もお手伝いができないので、遠くから応援するしかない。「あ」さんの遠い南の島の家族よりも近いから、私のこのテレパシーも届くかもしれない。
今までさんざんがんばった彼女に、こんなことを言うのは失礼かもしれないけれども、「あ」さんはこれが好きだから、また言っちゃうぞ。

「がんばって行こー!!」

がんばっている人を見ていると、がんばらずにはいられない気持ちになって、私もがんばろうという気持ちになれるので、友達にはがんばってもらわねばならない。おほほ

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