2007/12/23

年末の香り

 水曜日ーヴァイオリンの発表会。ノエミ、先週行われた最後の先生とのレッスンで、さんざん叱られた。「練習しなかったのか?」と先生が腹を立てたように言ったので、わたしが横から「練習したけど、悪いところを指摘しても直そうとはせず、悪いままで何度も繰り返し続けた」と、チクってやった。悪いけど、チクった。
 「お母さんはヴァイオリンについてはよく知らないかもしれないけれども、ピアノやフルートをやって、悪い音ぐらいはわかるんだから、指摘されたら聞かないとだめだよ。おうちの人が一番の観客なんだよ。聴かれてることを意識したら、コンサートでも上がらないよ」「聴いて、指摘してくれるおうちの人には感謝しなきゃだめだよ」と、先生が言ってくれたので、わたしは思わず拝んでしまった。

 当日。かなり緊張している。まず、なにを着て行くかで悩んでいる。大したものは持ってない。「かわいくして目立つなら、ちゃんと演奏できないと恥ずかしいよ」と言ったら、いきなり復習を始めた。

 ノエミの番の15分前まで、先生の姿が見えず、リハーサルもできなかった。トイレにこもって練習するノエミ。かなり上がってるなあ。恥ずかしさというのは、年とともに強烈になるものだろうか?

 先生からは、「素晴らしいできだった。よく勉強した成果が出たね。」と、褒められた。先生から「ありがとう」と言われて、「ノエミ、先生にお礼言いなさい」と言ってしまった。

 コンサートに行くといつも、演奏する子どもたちが観客にも、伴奏してくれる先生にも、お辞儀や挨拶をしないことに、いらつく。素晴らしい演奏ができた時に、支えてくれた家族や、教えてくれた先生に、感謝の言葉さえ言えないことに、腹が立つ。そういう気持ち、音に出てるな〜と思う子どももいっぱいいる。つまらなそうに演奏する子どもをみると、「親に無理やりやらされてるのかなあ」と心配になる。

 とりあえず、ノエミは不満足ながらも、先生には褒められるような、力の出た演奏ができたらしい。よかったよかった。

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