2007/06/17

Monちっちのひ


 

 お祭りの翌日だったので、11時まで寝てしまった!!

 ゾエは幼稚園で「お父さんに捧げるポエム」を習い、天井から吊るすかわいい飾りも作って持ち帰ったので、かなり余裕。

 ノエミは、「しまった、パパにプレゼント用意してない。」と大慌て。お財布もって隣のパン屋さんに走る。
ノエミはいつもお金を大量に隠しているオンナ。いざという時には、隣のパン屋さんに駆け込んで、コーヒーカップに入ったチョコレートセットやら、かわいいリボンの掛かったハート形ボンボンなどの「贈答品」に大枚をはたき、その場しのぎでぎりぎりセーフ、金に任せて「ありがとう」と言わせることのできるオンナだ。(うらやましい)
 が、しかし、父の日は日曜日で、うちの隣のパン屋は(なぜか)日曜日はお休みなので、ノエミは「お金がなかったわけじゃなかったんだけど、プレゼント買えなかった」としょんぼりするはめになった。「前もってやっておく」ということのできない面は、わたし譲りかねえ。


 わたくしは、《母の日》に自転車とヘルメットを買っていただいた手前、ちょっと奮発してあげたかったけれども、準備もしてなければ、お金も貯めてない。ああ。。。いいの、いいの、わたしのおとーさんじゃあないしっ。おとーさんには線香一本にした。

 さて、《父の日》とJPのお誕生日(3月8日)定番の《贈り物》と言えば《ケーキ》しかない。

じつは前もってどのケーキを作ると決めていなかったので、材料が揃わない。
「レモンが残っていたな。レモンクリームケーキを作ろう」と思ってレシピを見たら、「レモンクリームケーキ」なのに、オレンジの皮が要ると書いてある。くやしー。仕方ない。オレンジの皮はなし。
 レモン汁とお砂糖とお水をドロドロなクリーム状にするために、コーンスターチが必要とある。ないない、どこを探してもなーい。仕方ないから、いちかばちかで《片栗粉》で代用。なかなかのでき。料理には勘と運がモノをいう。
 レモンクリームの上に、メレンゲをのせて、焦げ目をつけなきゃならない。でも、卵を泡立てる前に砂糖を放り込んでしまい、卵はメレンゲにならない。あああ。。。味にも自信ないのに、見た目も悪かったらどうする!?

 ケーキを作っている間に、メインを作る時間がなくなってしまった。ご飯だけは電子レンジですぐに炊ける。
悪いけど、チャーハンで我慢してもらう。そのかわりデザートあるから。。。

 食事の直前に、ゾエがわがままを言って、父JPに叱られてた。
「パパ、そんなに意地悪なこというんだったら、プレゼントあげないよっ」と叫んでいる。
パパはクリスマスにも誕生日にも「おとなしくて聞き分けのある娘をください」とお祈りしていた。子どもたちの前で。
「ちちのひ」にも、やっぱり一番欲しいものはもらえないようだ。気の毒。

しんとした食事。むすっとした食事。テーブルにお花も飾らなかった。
デザートの時間で一気に盛り上がる。
ノエミが急ぎ描いたデッサンと、走り書きした《ジュテーム》を取りに行く。
ゾエは、「いい子にしなかったら返してもらうよっ!」と言いつつ、幼稚園で作ったプレゼントを取りに行く。そして、戻って来てから暗記したポエム。

 パパ(ちゃんと題も読む)
手は、パパにふれるため
腕は、パパを抱きしめるため
あしは、パパのところにまっすぐかけていくため
声は、パパを呼ぶため
大きいハートは、パパのことをつよく愛するために
 大好きな パパ

家族の拍手を浴びて、ゾエがもじもじする。
「大好きなパパ」のところで、今度はしっかりパパを抱きしめた。

仲直りして、パパも欲しかったものが手に入った。

とりあえず、わたしも救われた「ちちのひ」だった。
ケーキも大好評だったし。

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