2006/02/26

華の独身

 日曜日。独身なんだからおもいっきり朝寝坊をすると思ったら、大間違いだ。独り身のお天気のよい日曜日には、ぜったいに早起きをするつもりだった。しっかり目覚ましをかけて、まあ、それでもいつもよりはゆっくりの時間ということにする。でも、目覚ましが鳴らないうちにボボに起こされた。

 ボボはJPが居ないことを察しているらしく、昨日もみんなが出て行ってからずっとぐずぐずいったり吠えたり、ドアをガリガリやったりしている。困ったものだ。ボボのせいで(おかげで)私だけ留守番をすることになった(アリガトー)というのに、恩というものを感じていないやつ。

 ご主人様が居なくて、犬まんまが底をついたので、仕方ないから、ボボのために台所に立ち、ご飯とひき肉で犬まんまを作って差し上げた。独身だと思ったらボボ様がいらっしゃったのだ。

 日曜日のお散歩はJPの役目なのに、ひとりなので私が散歩に連れて行かねばならない。それなのに帰って来たら「足りない」と言って吠えている。ノエミが使わない乗馬の鞭を、ボボの鼻先でひゅんひゅん鳴らして、低い声でどなっても、バッカにされている。こいつううう
 JPから電話が掛かって来たので、「ちょっと、ボボのこと叱ってよ」とお願いして、電話を犬小屋に持って行った。ボボのピラピラの耳をつまんで持ち上げ、受話器を耳に近づけた。JPが大きな声でボボを怒っているのが聞こえている。ボボは尻尾を巻いて犬小屋の奥に入った。私のこと、なんだと思ってる。ゆるせん!

 日曜日はとてもよいお天気だった。一日中「日曜大工」をした。家じゅうに転がっている「犬小屋のあまり」や「本棚の残り」「床板の余分」の木材で、60X70X170の大きな棚を作った。ただし、壁とタンスの隙間に入れる棚で、そのスペースにはパイプがあって、L字型のスペースにぴったり入る棚にしたかったので、設計図を書いて、計ったり木材を切ったりしているうちに、時間はどんどん過ぎて行った。

 組み立てが終わったのは夜の8時ごろになっていた。シャワーを浴びて、昨日買った「ネム」を電子レンジで温めた。白いご飯も炊いた。パソコンの前に食べ物を並べる。ポリーヌさんから借りた『もののけ姫』のDVDを見ながら、夕食を食べた。アメリカ人みたいだ。全部見たらもう1時ごろになっていたのだが、消す操作をしていたら『日本語バージョン』もあることがわかり、もう一度最初から日本語で見た。今度は前から準備をしていた《ランプ》を作りながら見た。映画が終わるまでにランプづくりは終わらず、明日に持ち越しとなった。

 火曜日提出の翻訳の仕事を金曜日の朝に終わらせておいたのに、訂正があって、書き直さなければならなくなった。それも食事の支度や、子供のシャワーに中断されることなく、あっという間に終わってしまった。独身だと仕事も速いのか?

 一日がいつもに比べてもっと《あっという間》だ。
華の独身生活も残すところあと二日となってしまった。
 そういえば今日は日本のお友達のミオちゃんの結婚式だった。別な友だちが《226事件》だよと教えてくれたので、この日を楽しみにしていた。同級生の花嫁さんはなんとも久しぶりだ。
 私は今年結婚11年目。そしてたまには「独身」を夢見る主婦、二児の母になってしまった。

 電気と音楽をつけっぱなしにする。一人静かに。。。というのはけっこう淋しいなあ。

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