2013/01/04

修行中です

指宿の母が送ってくれた鏡餅、道場に置いてみた。
初稽古の日。じつは、今日の午後まで尻は重かった。。。1月1日までムッチャクチャに働いて、本日はまだ三ケ日なのに〜い〜。などと、じつは言っていたのである。

 フォントネイ・ル・コントという、すごく有名なクラブの若者三人衆が、ヴァカンスのついでにうちの道場に遊びに来たいって言ってるし、それに、うちのクラブの若いもん達も、年末年始に食べ過ぎたので、そろそろ動きたいんですと言って来ていた。
 
たしかに、わたしも、そろそろ動かなければならないので、あるので、ある

楽しい稽古ができた。フォントネイのクラブの若者三人衆。約一名のムッシュー五段は、とても美しい剣道をされるので、「模範稽古」まで見せていただいたのである。お相手はいちおうクラブの責任者なので、わたし。申し訳ないけど。ムッシューの構えが低くて、にっちもさっちもいかない。困っていたところ、胴を取られてしまった。不覚。そして、あとのお食事会で、「みのりの胴、低すぎて、だれにも打てないのに。。。あれはカッコ良かった」と、JPよ、そんなに目をキラキラさせて褒めないで欲しい。ムッシュー五段は威張らない。どうして、胴を打てたのかを自己解析する。そして、わたしは、得意な胴を打てず、不覚にも、逆に、なにゆえに胴を取られてしまったのかを、解析する。

 我がクラブ恒例により、持ち寄りお食事会で初稽古をしめくくる。生徒達のリクエストにより、お好み焼きとちらし寿司、ピザとケーキも数種類あり、楽しいお食事会となった。ムッシュー五段から、「とてもよい稽古会でした。素晴らしいクラブですね」と褒められた。彼の先生から「あのクラブには新しい五段の日本人女性がいるから、楽しんでいらっしゃい」と言われて、かなり期待をして来てくださったらしい。その先生とは、十年以上前に、パリの大きな大会で立ち会いをさせていただいた。過去のナショナルチームのキャプテンだった女性で、五分戦って相手の一本勝ちで試合場を降りた。相手は一分で切り上げるつもりだったと思うので、まあ、わたしなりによくがんばった。試合後に向こうからご挨拶に駆け寄って来てくださり、「ありがとうございました。とても素晴らしい立ち会いでした」と、負けた相手にお礼を言われた。そのような素晴らしい先生の育てたムッシュー五段と、同じ段位になって稽古ができたことが、とても幸せだ。
パリに引っ越しちゃってたブライアンも、休暇で帰って来たのでお稽古に参加できた。


 剣道から帰って来て、パソコンを開くと、今ナショナルチームの監督をされているラバイユ先生からメールが来ていた。11月ごろから毎日のようにメール交換をしている。さて、今日のテーマは、「修行」について。フランス語で説明しろという。SHUGYO なので「修行」なのか「修業」なのか、考えなければならない。剣道のことだから「修業」だろう。でも、「ムシャシュギョウ」と言ったら、「武者修行」なので、「修行」なのかもしれない。

「修行」と書くと宗教的な意味が大きく、この行いの先に得られるのは、恨み、妬み、憎しみなどのない精神的な境地で、そのために、滝に打たれるとか、山に登るとかの苦行をするらしい。
「修業」のほうは、習い事などで内容をよく「修得」するというようなことで、かなり技術的な要素が深くなると思われる。

 ラバイユさんは「剣道のSHUGYOについて説明しろ」とのことなのだが、剣道というのは、まず技術の習得のほかに、驚かない、恐れない、疑わない、惑わないというような訓練を強いられたりもするので、この「SHUGYO」はまさに「修行」のほうに近いのかもしれない。厳しい稽古は、「苦行」に似ている。そして、今日のようによそから若い人を受け入れたりすると、「武者修行」という言葉が頭から離れない。いろんな所に出かけて行って、いろいろな人の教えを受けて、出逢った人といつもとは違う稽古をする。。。

 これからもずっと修行の道を歩み続ける。いつか悟りの境地に達するのだろうか。先はきっと長いのだろう。おたのしみ、おたのしみ。

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