2012/01/15

いちかばちか

「いちかばちかはやんない」と言ったばかりだけど。。。じつは、《いちかばちか》で剣道の地方大会に参加する。去年始めた我が剣道クラブ、現在16人のメンバーがいる。面を着けているのが12月の段階で8人になり、面を着けてはいないが小手、胴、垂れをつけているのが4人。稽古もちょっとサマになってきた。11月にチュヴィ先生に稽古を見ていただいた時に、みんなをどんどん試合や稽古会に参加させなさいと言われたので、わたしたちは1月28-29日に、ピレネー山脈の麓の町《タルブ》で行われる地方大会の団体戦に出る決意をして、今日までがんばって稽古してきた。

 剣道の団体戦は5人。先鋒、次峰、中堅、副将、大将。
今年の新学期によそのクラブから引っ越してきたフランソワは、すでに初段を持っている。JPとともに、試合に出るのは当然と、本人も思っている。フランソワは、サンテチエンヌという街にある、フランスでも一番大きく優秀なクラブから移ってきた。そのクラブでは三ヶ月を過ぎたらみんな否応無しに面を着けさせられ、日本の高校か大学並みの稽古を受ける。世界大会に出たり、ヨーロッパチャンピオンを出すクラブなので、初段ごときは下っ端である。

 でも、わたしたちの地方ではそういう《選手》は本当に少ないし、しかも、うちのクラブにはこれまで初心者しかいなかったので、《白悠会》に来ていきなり《先生の助手》となって、先生の期待も背負っているので、フランソワくん、張り切っている。けど、スポーツ選手のような数打ちゃ当たるの剣道をするので、《白悠会》で厳しくし込み直されている。ふっふっふ。。。全国一の先生たちとお稽古してきた人にしてはエバっておらず、自分よりもうんとちっこい先生(はやりにくいはずなの)に、がまん強く素直について来てくれるので、わたし幸せ〜。

 わたしは日本国籍だから、フランスでの個人戦には出場できない。団体戦は《外国人一名以下》なら出場できるので、10年以上ぶりに試合に出ることになった。JPも、剣道を辞めていたので10年以上ぶりだ。わたしたち、もう40超えちゃったのでおそらく選手としては最高齢ぐらいだろう。

 さあ、あとの二人。。。ローラは彼氏と別れて12月から剣道に来なくなった。エリーズとリュックは年齢制限で、わたしたち大人の団体戦には出ることが許されないということが判明し、若い人のグループの個人戦に出る。残るシルヴァンは去年のライセンスがないということを指摘され、さあ困った。
 
 カッサンドラとエリック。二名の大人の存在が、いきなり浮上。。。二人はまだ面をつけたことがない。。。。あと二週間で鍛えるか〜〜〜。無謀だな〜。十年も剣道やっていなかったJPを出場させることさえ迷っているのに、面を着けてまだ二週間。。。というような二人を、果たして試合に出させてもいいものか。。。

 チュヴィ先生、あっさりおっしゃる。
「出せ、出せ、みんな出せ。そのあとの稽古への意欲が、絶対に変わって来るから」

 とりあえず、その2人に経験させたいので、わたしが補欠に格下げとなり、エリックとカッサンドラも、面を着けて2週間の稽古で、試合に出場させることにした。本人たちかなりびっくりしているが、その他の3人の期待と応援を一心に受けて、かなりやる気を見せている。

さあ、人数は揃った。


 けれども、フランソワのライセンスが、去年のクラブのものであることがいきなり判明。ってことは、規定では《白悠会》の選手として試合に出ることはできないということ。

 ま、とりあえず、会場でなんと言われるか。。。
「いちかばちかで行ってみよう」
ということになった。

「どうせ一本も勝てないんだから、なんにも言われないって」

まあね、もしもリーグ戦を勝ち抜いて、パリで開かれる全国大会への出場権をもらったりしたら。。。それは問題になりますぞ。

いちかばちか。。。。勝ち抜きたいけど勝ち抜いちゃダメ。。。の勝負に挑みまっす!チョイサー

こういう試合、この辺じゃあ見られませんが。。。このビデオはすごい。

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