2012/03/20

寒かった

二月は、一体なにをしていたんだろう?

寒かった。ものすごく寒かった。
「ヨーロッパ、シベリア化しています!」などとテレビで言っているのに、うちじゃあ、暖房は壊れるし、シャワーは水だし。。。困った。
毛皮を着ているボボでさえ、寒そうでお気の毒なので、毎日家の中で暮らした。毎朝お散歩する公園では、噴水が底まで完全に凍っていた。ちょこっと降って道路脇に積んでいた雪が、溶けることができず、そこに風が吹きつけるので、体感温度はどんどん下がった。毎日、となりの家の煙を吐く煙突にできた、ツララの写真を撮るのが楽しみのひとつとなった。ツララが一本ずつ増えて行くのがおもしろかった。

 2月の最後の週末に、カーモーで剣道の大きな講習会が催されることになっていたので、準備に追われていた。体育館はただで貸してもらえることになったのだが、この寒さではやはり暖房を入れなければ。。。ということになり、暖房費用だけは払うことになった。ただし、当日ことのほか温かい一日となり、暖房なんか要らなかった。でも、お金を払ったので、がんがん暖房を入れて剣道やって、汗を流した。。。田舎にぽつんと立つ体育館なので、昼休みにちょっと外に出てサンドイッチを買ったり、レストランに行く。。。。ということができない。なので、《白悠会》では、5ユーロにてお弁当を用意した。調理の学校の同窓生エリックが、クレープを作るプロの機械を持って来てくれ、一日中クレープを焼いた。飛ぶように売れた。ゾエはバーの係。コーヒーやビールを売って、クラブの収入に貢献した。

 40人ぐらいの参加者があり、その程度ならばお弁当を用意するのもそんなに難しくないこと。みんなの喜ぶ顔を見るのが、気持ちいいこと。。。運営者としての役割も果たせたこと。。。いろんなことがわかった。そしてまた、民宿創立の夢は広がったのだが。。。JPは相変わらずのって来ない。残念だ。

 2月11日から26日までが冬休みだったので、この間に、ナルボンヌの実家にも行った。マザメやサンポンスという山間の町を抜けると、ナルボンヌは春のようないいお天気で、アーモンドの花が咲き始めていた。小さくて、ほのかにピンク色をした花が、道路脇に並んではえている姿は、日本の春の桜並木みたいだ。


 そうそう、四冊目の翻訳本の第一稿を仕上げなければならず、そういう時に限って、数ヶ月ぶりの実務翻訳の仕事も入り、徹夜の日々も続いた。なんだ。。。なにもしなかったわけじゃなかったんだ。。。それにしても、あまりぱ〜っとしたことは、なかったなあ。。。



とにかくただただ寒かった、という思い出しか残っていない二月。





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