2010/02/08

とってもみのりらしい。はいはい



 肩を痛めている。
な〜に、たいしたことはあるまいよ。
 
 自宅の居間で、一人、夜中に、合気柔術の《受け身》の復習をやっていて、それで、肩をがつんと打ったのだ。へへ
ちゃんとマットは敷いてた。
一応、座り受け身からはじめて、できるようになったから立ち受け身に移ろうと思って、いきなり立った状態から肩を下にすっ転んで、それで、肩をがつんと打ったのだ。
 当時「がつん」じゃなくて、「ボキガリ」と鳴る音を聞いた。びっくりした。

 数年前に、室内滑り台で、自分の体重が重力に勝てないことをすっかり忘れていたわたしは、途中からいきなりスピードを上げた滑り台で一気に下まで滑り落ち、壁に激突した。左足首が「ぼきがり」と鳴った。
 滑り台の下でわたしを見守っていた義父母に、「アンタ、そんなことをミニスカートでやるもんじゃない」とか「今すごい音がしたけど折れたんじゃないの」とか言われ、あまりにもプライドを傷つけられたもので、そのまま一秒間に2倍ぐらいに膨れ上がり、サンダルから溢れ出る紫色の左脚を、「平気、平気」と痩せてもいないのにやせ我慢し、冷や汗かきながらひきずって歩いて家まで戻った。子どもを風呂に入れ、食事させ、パジャマを着せてから、夜が更けてからようやく「脚があまりにも痛いんで、医者に連れてってくれ」と、プライドを捨ててJPに訴えた。
 
 あの時の、じんじんじんじんと地の底から突かれているような痛みが、すぐによみがえったので、肩の「ガキボリ」も、こりゃ〜骨折やな、と自覚した。けれども、カーモーの病院に駆け込んでも、どうせ夜中にはレントゲン技師がいないから、翌朝また出直してと言われるのはわかっているので、家人を起こすのを避け、肩にアイスノンを貼付けて、朝まで寝ずに待った。

 翌朝、自分で車を運転して病院に行った。骨折はしていなかった。
「三週間ぐらいは肩を動かさないように」とのことだった。困るよなあ〜。

 そのかわり、電車でナルボンヌに行ったとき、人びとが、首から下げたわたしの腕と、痛そうに眉毛を吊り上げ眉間にシワを寄せてるわたしを見て、荷物を持ってくれたりしたのは、じつにありがたかった。
 ナルボンヌから戻り、夕方から学校の《新年ロトくじ会》に参加したが、その時にも、テーブル出しの加勢や、床拭きや、物持ちや、くじ券売りなどなどから免除され、ラッキーだった。腰の療養中であるJPともども、《ハンディーキャップ夫婦》と呼ばれ、みんなに大事にされた。そしてわたしは《とってもみのりらしい》と笑われ、かなりバカにされた。
 
 確かに、「なんでそんな痛い思いをしてまで、武道をやるのか」と言われるが、《武道》は本当は痛くないのだ。修行が足りないから、ヘマをやるのであって、修行を積まないと上手になれないのだ。ノエミには、
「マゾじゃないの?」
って冷たく言われたけれども、ノエミだって、合気柔術のお稽古は楽しそうに着いてくる。ノエミも喜んで始めた。いつか、指一本ですっ飛ばされる日がくるんだろうか?
《転んでも立ち上がる》
いつも、みんなに「みのりらしい」と言われることを、すこしは理解してくれるだろうか?と思っている。
 「ママンが怪我するぐらいだから、危ないから、わたしはやめる」と言われるんじゃないかと懸念していたが、「先生の居ないところで隠れてこそこそ勝手な復習などしなければ、怪我をしない」と言って、ノエミは一人で稽古に出た。わたしは見取り稽古。

2 commentaires:

marc a dit…

とんだ災難でしたね。
お見舞い申しあげます。
うちのこどもたち2人も、昨年立て続けに腕を骨折しました。
上の子は手術を受け、3か月後完治宣言を受けた翌日に、下の子がポッキリ。
整形外科のドクターが「今日は診察来なくていいですよ」
「いえ、違うんです。別の子で・・・」
我が家もファミーユ・オンディカペですね。
気をつけてください。

minori a dit…

 災難というか。。。周囲に完璧あきれられてます。
我が家は家族揃って、頭のてっぺんから脚の先まで、レントゲン写真が揃っております。内蔵じゃないから。。。まあ。。。今まで重体ってことまではなかったですしねえ。治れば元気(?)
 骨折とかって、本人はともかく、周囲がけっこうたいへんなんですよね。
 わたしのことを《ばかばか》って馬鹿にする13歳の長女などは、一年に二回骨折したこともありますので、借りを返せと言っております。