2009/12/13


 毎週金曜日に、無農薬野菜を作っている農家から野菜が届く。
一ヶ月に一回、そこで野菜を買っている人たちといっしょに、持ち寄りの食事会をする。
JPは、滅多に出歩かない人だが、このグループの集まりには、なにがなんでも出て行きたい。
水曜日の夜から、子どもたちが急に熱を出した。世界中で流行っているらしきインフルエンザではなく、ちょっとした風邪らしい。予防注射もしてないので、具合悪いなと思ったその日のうちに医者に連れて行った。
 そういうわけで、金曜日のお食事会には出て行けないと思ったけれども、JPが友達に会いたそうにしているし、農場のみんなもJPのことをずいぶん心配してくれていたので、巻き寿司を作って持たせた。
 JPは歩いて出かけた。

 帰宅したJPが、書斎で仕事しているわたしのところにまっすぐやって来る。
「ちょっとパソコン貸して。天気予報を見たいから。リッシャーが今晩から霜が降りるっていうんだけど、昨日も今日もわりと温かかったから、変じゃないかな?」
 天気予報では、土曜日の夜と日曜日に霜が降りると予報を出していた。

 土曜日の朝、霜が降りて真っ白だった。天気予報よりも、リッシャーの方が正しかった。

もうすぐクリスマスなのだが、今年のわたしは全然つらくない。
 両親が病室に来ていた時に、先生の回診があって、
「退院してからも、一ヶ月は自動車での旅行はできませんよ。20分以上続けて座っているのもダメです」
と言ってくれたのだ。なので、わたしはクリスマス休暇にナルボンヌに行かなくてすむ。今年は例年通りのクリスマスをやらない。
なにがなんでも、どうしても、なんでもいいから、とにかくなんらかのプレゼントをだれにもかれにも買って、ど〜してもプレゼント交換をしなきゃならないっていう、あの、クリスマスをやらなくてすむ。
 そう決めてからというもの、わたしはクリスマスのショッピングでにぎわう巨大スーパーに脚を運ばない。わたしは年末の巨大スーパーの前で、毎年毎年空しい気持になるのだが、もうこのごろは巨大スーパーで買い物をしない。

 子どもたちとのんびり、ゲームをしたり、マンガや本を読んだり、音楽を聴いたり、クマさんの《猫の生活》などのコレクションを眺めたりしながら、昼寝をして過ごすつもり。自然に出て、本物の《ナンテン》探しをするのもいい。

 子どもたちにとっては今年最後の週が始まる。18日には学校にサンタも来る。
JPは、一応21日から仕事に復帰する予定。でも、20分以上続けて椅子に腰掛けていてはいけないので、仕事中に立ったり座ったり、廊下をうろうろ歩いたりしなければならないだろう。21日には、JPの職場のクリスマスパーティーがあり、カストルという町のパーティー会場にサンタクロースがプレゼントを持ってやってくることになっている。夏にカタログが来たので、親がプレゼントを注文してある。

 でも、JPは車に乗ってはいけないのだし、わたしは、サンタクロースにはうんざりしているので、あまり行きたくないのだ。でも、ノエミから「ゾエがサンタクロースを信じているので、クリスマスパーティーをやろうよ」と言われている。
 ノエミは12月5日に13歳になった。ずいぶん前からサンタクロースが誰なのかを知っている。それにしても、秘密だよというとつい言いたくなるくせに、サンタクロースに関しては、とことん隠していられるあたり、けっこうエラいなあと思う。

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