2009/11/21

JP 退院

 土曜日を外したら、退院は月曜日になると言われていた。
できれば予定通り金曜日に帰って来て欲しかったのだが、ちょっと難しい手術で、予定よりも麻酔を多く使ったようなので、退院が一日延びた。土曜日に退院と言っても、11時以降だろうから、ああ、指圧の講習会に参加できないな〜と思った。

 指圧の講習会に、秋から申し込みをしていて、わたしは解剖学やら経路やら何やら。。。勉強に勉強を重ねて来たのだ。骨の名前と筋肉の使い方なども、ばっちり覚えたのだ。一年に三回の実習が、JPの退院の日に当たってしまったとは、残念無念。でも仕方ない。ダメな時はどんなにあがいてもダメなのだから。

 JPが病院から電話して来て、
「11時に退院できるから、午後から実習に行ったら?」
と言った。なので、わたしはすっかりその気になって、支度をして待ち構えた。午前中の実習に行けないことは電話して伝えてあった。
お昼にもう一度JPから電話がきて、
「11時に病室は出たけど、予約した救急タクシーが2時にならないと来てくれないらしい」
と言うことは、つまり、3時からの実習午後の部にも、完全に遅れるということだ。

 指圧の療院に電話して、午後の実習にも遅れるので、今回は実習を諦めた方がいいのではないか。日曜日の実習にも行かない方がいいのではないかと言ったら、先生が、
「土曜日の実習には遅れてもいいからおいで。もし土曜日の午後に来れなくても、諦めずに日曜日に出ておいで」
と言ってくださった。
それでも、二日間の実習の一日を失うのは、グループの人たちにも申し訳ないし、先生方にも申し訳ない。残念でならなかった。

 そこへ、JPがいきなり帰って来た。
救急タクシーが思ったより早く来てくれて、しかも土曜日なので道路が空いていたので、2時半には家に戻って来れたのだった。
ぎりぎりセーフで、3時からの午後の部に間に合った。
退院したばかりのJPを置いて、指圧の実習なんて。。。と人からは言われそうだが、わたしたち家族にとってはとても重要なことだったのだ。6時に終わって帰宅すると、廊下に薬屋の袋が置いてあった。JPが自分の脚で歩いて薬局まで薬を買いに行ったのだそうだ。ついでにゾエといっしょに公園を散歩して来たのだと言う。
 「気持ちよかった〜」
と、JPはすがすがしく言った。リハビリのために歩きなさいと言われたのだそうだ。それにしても退院して来たばかりの人をほっぽり出して、薬局にも行ってやらない妻なんて。。。
「パパに、いっしょにブランコに乗ろうと言ったら、乗れないと言うから、わたし一人でブランコに乗った」
とゾエが言った。わたしも公園でブランコに乗ればよかったなあと思った。近いうちに。。。。

 JPはすごく元気。

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