2010/08/08

マリオネット・フェスティバル

 数年前に家族で訪れて、とってもよい思い出になっていた、Mirepoixという町のマリオネット・フェスティバルに、今回はゾエの従兄のコランといっしょに行った。ノエミはローマへ旅行中。

 去年から運営の方針が変わったとかで、五年前には四日間の間、一日中町のあちこちで繰り広げられていた路上の大道芸は、今年はずいぶん数が少なかった。それがお目当てだったのに。
 路上に突然あらわれる人形劇や、マジックや、サーカスは、予告なしでおこなわれる『オフOFF』というもので、地面にポンと置かれた帽子に、好きなだけお金を投げ込むという仕組みになっている。安くで、しかも一日中飽きることなく、いろんな芸を楽しむことができた。もちろん気に入った芸には、帽子に投げ込むお金も弾んであげたし、出演者と談話することもできた。路上で行われるから、おもしろくなければお客はどんどんいなくなる。でも、たいていの芸には、人が集まって来て、大喝采のあと、隣近所に座り込んでいる見ず知らずの人たちと、木立の下などでビールなど飲みながら芸についての意見を交わしたものだ。それが気に入ったので、今年はJPの弟一家を誘ったのだが、残念ながらその路上でのオフがとても少なく、どの劇場も並んでかなり高額の前売り券を買わなければならなかった。初日の早朝を外したら、もう手に入らないチケットが多かったし、劇から劇の待ち時間に何もすることがなくて、ぶらぶら歩き回ったり、カフェに座り込んだりしなければならなかった。

 残念な面があったとはいえ、チケットを手に入れることのできた屋内での人形劇などは、とても質のよいものだったし、週末には路上でのオフもいくつか現れたので、土曜日の夜はずいぶんにぎやかだった。初日の閑散とした様子に呆れて、週末には戻って来なかった観光客も多かったと思うが、わたしたちは泊まっていたホテルもよかったし、四日間滞在したおかげで、初日のがっかりのあとは、最終日にかけてけっこう満足して帰ってきた。

 JPの弟の奥さんと、お母さんが冷戦状態なので、今年は両親の家で過ごさないというのが、弟一家の今年の夏休みの目標だったのに、マリオネット・フェスティバルの最中に、義父母が、ホテルのレストランで朝食をとっている最中にいきなり現れたために、お義母さんとソフィーの火花が飛び、わたしたちの週末が台無しになりかけた。このような迷惑なオフも、あちこちで行われるのが、夏のフェスティバルの習わしなのかもしれない。

 夏休みの予定はまだまだあるぞ〜〜。





 
 

Aucun commentaire: