2012/10/31

十月の最後の日

 母に電話したいと思っているんだけど、なかなかできずにいる。フランスは急に寒くなって来た。風邪を引いていないかなあ。

 先週のガラガラ声も、どうにか元に戻って来た。9月の最後の週にパリでの3泊4日の講習会に参加し、10月にももう一回パリでの指導者講習会と、ルルドの地方講習会に参加した。どれも剣道の講習会。その間、10月には高校での『日本語クラブ』が始まった。

 剣道の生徒の中に、カーモーで唯一の専門学校で、地理と歴史とフランス文学を教えている人がいて、その人の尽力で『日本語クラブ』っていうのを開いてもらえることになった。週に1時間、全部で26時間の、来たい人だけ来てもいいっていう日本好きの高校生たちのためのクラブだ。そのほかに2時間の別な講義が2回。フランス文学と、地理歴史の授業の時間に、日本について話してほしいと言われ行くことになった。

 高校三年生のクラスは、今、『広島の花』という小説を勉強中。それと同時に『俳句』についてもちょっと練習したらしい。地理と歴史の時間にも、日本のことをたくさん勉強していた。第1回目の授業では、まず学校で習ったこと、知っていること、聞いたことをもとに、日本や日本人についての意見、あるいは質問を出してもらった。それに対応しながら、興味を持ってくれそうなことを付け加えていく。第2回目の授業の時には、まずフランス語で三行詩を作らせる。季語などを入れて。わたしにはその場で『俳句』として翻訳する仕事と、それを筆で書く作業が言い渡され、お習字苦手なので、ホントーに困ってしまった。高校生たちにもお習字を体験してもらいたいので、それぞれの書いた詩のテーマ、あるいはタイトルとなるような単語をひとつ選んで、それを漢字で書いてみるという企画を立てた。わたしが俳句を作っている間に、彼らはお手本を見ながら筆で漢字を書いた。わたしより上手。

 ミーさんのパティスリー・工房に、新しい日本人のパティシエが来た。これまで一年働いていたももちゃんも帰ってしまって、次はだれだろうと思っていたところだった。フランス語がわからなくて、ちょっと大変だ。ちょうどいい具合に「日本人会を作りましょうよ」と誘ってくれた、アルビの日本女性グループと初の会合を催した直後だったので、今後、ご紹介してあげられるかもしれない。この辺りで日本人が急増している!知らなかったけど、初会合の時に9人も集まったのには驚きだった。そういうところに行くと「年配の方グループ」で、しかも「古株でフランスのことをよくご存知」と思われており、若い奥樣方、実に丁寧な言葉で、恭しく接してくださるので、、、恐縮なのである。
「みんなでバトミントンをやりませんか」
と誘っていただいたのだけど、わたし、スポーツは全然ダメで。。。剣道と居合道で忙しいので。。と言ってお断りした。「みんなで剣道やりませんか」っていえばよかったなあ。月曜日と木曜日は剣道を教え、水曜日と土曜日は居合道を習い、火曜日は料理教室があって、週末は剣道の講習会やら試合のために遠征しているので、ぜんぜん余裕がない。時間があったらもうちょっと家のことやりたい。時間は全然ない。翻訳の仕事やブログを書くのやフェースブックは、家人がベッドに入って家の中が静かになる20時ごろからはじめ、3時ごろまで書斎でウロウロしている。昼間は常にぼーっとしていて、バトミントンをやる時間があったら昼寝したいのだけど、昼間は日本語と剣道の授業の準備をしたり、授業のあとには反省ノートを書いたり、掃除したり、洗濯したり、メールの返事書いたり、だれかに電話をかけたり、だれかが電話して来たり。。。。なんで1日は24時間しかないんだろうと思う。

1 commentaire:

yusang a dit…

FBも凄いのに、ブログも素晴らしいのですね!
これから、楽しく拝読させていただきます。

yusannokendo