サイクリング大会当日。
お母さんボランティア3人、担任と合わせて大人4人で、24人の小学生を引率することになった。
4年生と5年生のひとクラスずつで、ノエミは4年生、午前中に出発した。5年生の24人は10時ごろ出発して、昼ごろ目的地で合流の予定。
目的地は5-6キロぐらい離れた、人工湖《ルーカイエ》まで。
私は自転車を持っていないので、車に子どもたちの荷物を積んで出発。数週間前に回されて来た担任の先生からの手紙では、車2台の募集があった。1台は空っぽ状態で走り、事故の場合に、事故を起こした子とその自転車を載せられるようにしたいというのが、先生の希望だった。けれども応じた人が少なく、車はうちのおんぼろプジョー1台。誰かが怪我をしたら子供は載せて走れるように、チャイルドシートを用意。でも、事故車は放置するしかないだろう。
大人の自転車引率も希望より少なく2人だけ。担任の先生がちょっと不安げだった。
地図を見せられたが、私はまだこの辺の地理に詳しくないので、後ろから静かに着いて行くしかない。
そのかわり2人のママさんボランティアは、よく慣れている様子。
走る姿がなんとも頼もしい。
グループから遅れがちな子供の、背中を押しながらいっしょに走るというような技も持っていた。
ノエミは数週間前に買った新しい自転車で、ここのところ毎日練習して来たが、こんなに遠くまで行ったことはなかったので、不安のようだった。子どもはダムのある人工湖までの、のぼりの多い田舎道を、とてもよく走った。金色に輝く波が、風にあおられてうねっているような、広大な麦畑を突っ切り、その向こうに広がる澄み渡った空に向かって、色とりどりのヘルメットが光りながら坂を上って行くのを、後ろから追いかけた。
沿道で声援するお年寄りが多かった。普段は人通りがないのだろう。
まるでツールドフランス並みの声援を送る人も居た。
到着地のルーカイエ湖では、小型の帆付きボートの研修が待っていた。
子どもたちはすでに教室で、帆付きボートの操縦の仕方を、すでに勉強している。多くの子どもが去年も研修をうけている。去年ノエミは転校したばかりで研修を受けられなかったが、なにせ風向きとか、方角とか、そういうのを読むことは普段から元船乗りの父に習っているので、なかなか呑み込みがよろしい。こんな小さな子どもたちにヨットが操れるなんてびっくりした。
母親ボランティアの三人で、船着き場の日だまりに座って世間話をした。
そのうちの一人は、顔だけ見て憧れていたロランスさんだったのだが、たくさん話ができた。
とても美しい人で、いつもきれいな服を来て、かっこいい車に乗っている。優雅な物腰からどこぞのお嬢様で、きっと大金持ちのご主人なんだろうなあ。。。と思っていたのだが、苦労ばかりの人生だったんだねえ。。。という打ち明け話だった。人は見かけによらないのだ。
そして私のほうも、中国人じゃなくて日本人だったという事実や、まあ、いろんなことやってるんだねえ。。。ということを理解していただけた。こんどロランスさんのお宅にお茶飲みにおいでと言われた。どきどき
合流した5年生のボランティアグループ、ヨットクラブの指導員約三名、教師陣。大人は全部で10名ぐらいになった。大人だけで集まって、テーブルを出しての食事会となった。子どもは湖のほとりでピクニック。私はデザート係で、ロランスさんはソーセージ係。ほかにチーズ係、サラダ係、パン係、飲み物係、ワイン係。。。みんなで分担したのですごい昼食になった。
教師陣が昼間の遠足で、ワインを飲むというあたりがいかにもフランス。
帰りは下りが多くて、あっという間だった。
一度、大通りを横切る時に、担任に言われて、道路をふさごうとしたが、道路に立ちふさがるタイミングを外して、1台こすりそうになり、もう1台は後ろからぶつけそうになり、もう1台にはクラクションを鳴らされて、大恥をかいた。
来年はぜひとも自転車で参加したい。
今からいい子にして、サンタさんに自転車をお願いしようっと。
2006/06/01
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