2010/02/13
おとうとのお嫁さんの着物
おとうととソフィーは5年前から同居していて、3歳の子どももいるのだが、いよいよ結婚式を挙げることになった。
お正月に《宣言》してから、あれよあれよという間に本番がやって来た。
お嫁さんのソフィーは、
「もう歳だし、モデルみたいな体型でもないし、フリフリは嫌い。普通のかわいらしい花嫁さんが着ない、みんながあっと驚くようなドレスを探している」
とずっと言っていたのだが、結婚式の三週間ぐらい前にいきなり
「着物を着る!」
と言った。いっやあ〜困った。着せるのはわたしだって言うんだもの。
インターネットで見つけた中古の訪問着ではあったけれども、こんなきれいな着物、見たことないって言うぐらい、きれいな着物だった。
銀色で、ちょっと青く光る。獅子の刺繍がある。
結婚式の一週間前に、肩を痛めて吊っていたけれども、がんばって、電車でナルボンヌまで出かけた。結婚式を自宅のガレージでやるというので、ガレージのお掃除と、飾り付けも手伝ったが、メインは、着物の試着だった。
当日。セレモニーの一時間前から着付けをはじめて、なんとか仕上がった。帯は、ソフィーが自分でこしらえた。インスタントながらも、レースや、絹をあしらって、かわいいブローチをつけたら、とってもおしゃれになった。脚には靴。下にもいっぱい着てる。
生まれてはじめて着付けというものをやったにしては、なかなかのできだった。ソフィーは、一日中大股で歩き回り、ダンスホールとなったガレージで踊りまくったが、夜中まで着物はほとんど着崩れしなかった。
親戚や、ただの恩と義理っていうような招待客は一人もおらず、大好きな友達ばかりを集めたパーティーだったので、酔っぱらってくだを巻いたり、親戚同士の恨みつらみが出たり。。。そういうことの一切ない、とてもとても楽しい結婚式だった。
ノエミの結婚式のマーチも、大好評だった。
Inscription à :
Publier les commentaires (Atom)
2 commentaires:
知人が日本で結婚式を挙げたとき、Antibeから来た彼の母親が黒の留袖を着ていて、またそれが堂に入ってて驚いたことを思い出しました。
みのりさん、初めての着付けでこれはゴリッパ!
私は浴衣を着て30分縁日を歩くだけで、帰りは温泉旅館の宴会場のおじさんのようにグジャグジャになってしまいます。
お嫁さんの体型がまた、「腰が据わって来た中年の演歌歌手」みたいだったんですよ。ぶぶぶ。背筋がまっすぐしていて、胸を張って堂々と(大股で)歩くあたり。。。これからも着物にはまりそう。。。と言ってました。わたしも彼女の着物姿を見て、着物が欲しくなりました。 自分で着たら、《温泉旅館の浴衣風》かもしれませんねえ。
Enregistrer un commentaire