JPが休みに入ったので、8日にナルボンヌまで子供たちを迎えに行き、12日から16日まで、JPの世界でただ一人と言っても過言ではない友だちスタンに会うために、大西洋岸のロッシュフォーまで旅行する予定だった。
JPは、高速道路とひとごみが嫌いなので、森や林を抜け、山と谷を越え、川を渡って、湖のほとりでピクニックをし、途中、木の実を味わいながら、自然の中でトイレ休憩を行い、地図にも載ってない道を求めてさまよいつつ、たまに道を間違ってUターンしながら、4時間ぐらいで行ける筈の街に、丸一日かけてたどり着いた。
何時間もの間、まっすぐな道や、どこまでも続く畑や、水色がかった灰色をしている首の長いサギや、タヌキのような生き物や、ウサギやハリネズミや、くずれた農家や、牛やヤギ以外には、数えるほどしか車にすれ違わなかった。
「夏休みでどこもひとでいっぱい。全国併せて数百キロの渋滞です」
とラジオではつたえていたので、出発前から、「クーラーもないのに嫌だなあ」と思っていたけれども、JPが選んだ道は、森や林を抜ける田舎道だったので、ぜんぜん暑くなかった。
こんなに長い間、道路で誰にも会わないでいると、けっこう不安になるものだ。田舎でのんびりしているよりも、人ごみの中にいる方が、《ヴァカンス気分》を感じられるとは、不思議な感覚だ。
友だちの住むロッシュフォーが近づいて来て、国道に出たら、車が四車線の上に遠くまで並んでいる。びゅんびゅん軽やかに、南へと向かう、ベルギーナンバーのキャンピングカーや、自転車を積んでるドイツナンバーの丈夫な自動車とすれ違い始めると、自分たちが海に向かっていることに気づく。
さあ、もうすぐだ。どきどき。
ひまわりとブドウ畑
ワインを作るブドウの畑。
どこまでも まっすぐ
2009/08/26
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