ゾエはもうクラブに入会したので、わざわざ行かなくてもよかったのだが、乗馬クラブの開放日では、無料でいろんな体験ができるというので、ノエミまで張り切っていた。
去年1年間乗馬をやらなかったノエミは、ズボンもブーツも、もう身体に合わなくなってしまった。
友だちが「みのりさんも乗馬始めたら?」と言って強引に一式置いて行った乗馬用具の中から、ズボンはノエミにもぴったりだったので助かった。
2時半から入場開始だったのに、3時に到着したらもう人がいっぱいいて、ポニーの広場には行列ができていた。でも、ヘルメットを持っていない子供たちや、はじめて馬のそばに来たので怖がる子供たちもいたため、ゾエをどんどん横入り(?)させた。
乗せられたはいいけど「降りる」と言って泣きはじめた子の後ろに並んでいたおかげで、あっという間に順番が回って来た。
ポニーをクラブの外に出し、草原や一般道路を歩かせた。クラブのお姉さんたちが綱を持ってくれるので、道を外れていきなり道ばたの草を食べ始める馬も、文字通り手綱を取ってもらえた。
ゾエ、得意になっている。
毎週水曜日にいっしょにクラブに通っているポールも、家族でやって来た。お母さんのロランスはPTAママ会の友だちで、ポールのお兄ちゃんたちは一人がノエミと同じクラス、もう一人は1級上で、《ようせいかんぶどう》っていうのをやっている《日本好き》少年だ。2人は金曜日の夜我が家でノエミといっしょに日本語の勉強をしている。
「わたしは馬が恐いのだ」
と、ポールのお父さんのジョゼフに言ったら、
「なに!?みのり、サムライのくせに、馬が怖いのか?」
と言われた。
こんな大きな動物。。。おとなしくて、噛んだり吠え掛かったりもしないとはわかっているけど、わたしは馬が怖いのだ。大きい動物なので。。。それに頭よさそうだし。馬に馬鹿にされたら?ちょっと怖い
子どもたちはぜんぜん怖がらない。
ノエミは落馬して骨折したこともあるし、足をふんづけられて、蹄の型押しをされたこともあるのに、ぜんぜん怖くないんだそうだ。
ノエミは、大きな《本物の馬》に乗るんだと、長い行列の後ろでしぶとく待った。
その間にゾエは、大きめのポニーにも乗ったし、ヴォルティージュという競技のまねごともした。ヴォルティージュという単語は、空中遊泳とか、サーカスのすご技を連想させるが、大きな馬の背中に乗って、手を離したり、馬の背に立ったり、しっぽをつかんだり、後ろ向きになったりするものだ。そのあとカレッシュという小さな3人乗り馬車も、ポールといっしょに体験した。
ロランスが子どもたちに飲み物を買ってくれたので、すっかりお祭り気分。(ロランスはビールを飲んでたよ)
ノエミが「わたしもまた乗馬をしたいなあ」と盛んに言っている。親としてはまず経済的な問題を乗り越えなければならない。それに音楽学校のふたつのレッスン(ヴァイオリンとソルフェージュ)もやめたくないと言うし、学校の宿題は多いし、日本語の勉強もさせたい。気の毒だけど、もうちょっと待ってね、と頼んでいる。もう少し「中学2年生」の生活に慣れて来て、宿題も自主的に、ヴァイオリンは言われなくてもするようになったら考えてやる。。。とは言っているが、自分の中学時代を振り返ると、すごく難しい注文だと思う。
冬になったらクラブに出て来る子供が激減するので、途中からでも入れてもらえると思っている。ただ問題は、中学生のクラスは土曜日の朝ってこと。今年から小学校も水曜日に続いて土曜日も完全休校になり、土曜日は早く起きなくてもいい日なので、子供が朝から出掛けるとなると、わたしも朝から出掛けることになるんだよなあ〜などと思わずにはいられない。
2008/09/22
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