先週、JPは二週間連続でパリに行った。
「パリの弟たちのところに泊まってくれば?(そうすれば、わたしたちはルーズでクールな暮らしができるから)」と提案したのに、パリが大嫌いなJPは、一週目は夜行で行って、昼間の研修が終わったら、そのまま夜行に飛び乗って帰ってきた。
二週目は、朝4時に家を出て、パリでお昼ごろに試験を受け、夕方ちょっと弟の家に寄って、夜行で次の朝早く帰ってきた。
JPが留守の日にわたしは丸1日運転手の仕事をして疲れていたので、それを言い訳にして、わたしたちはピザ屋でピザを買った。もう少しで「テレビの前で、ピザ食べようか」と言ってしまいそうになったけど、母の理性と嫌な予感のために、その提案は口に出さなかった。
ゾエは自ら「パパには内緒にしなきゃ」と言ったくせに、パパが帰ってきた途端に「ねえ、聞いて聞いて、ゆうべはお店で買ったピザを食べたんだよ〜。」と自慢してしまった。いつもは生地から手作りのピザだから、お店のピザというのはビッグニュースなのだ。
遊びに来た友人に、「この前JPは、パリに行っていたんだよオー」と自慢していたら(上京というのはすごいことなのだ、田舎もんにとっては)JPが、「ア、そういえば、この前の試験に合格しちゃったよ」と思い出したように言った。3日前には結果をもらっていたそうだ。いきなり思い出すもの?
「で?その試験に合格したら、どうなるの?パリ転勤?」
家人はいっせいに目を輝かせるのである。
「どうって。。。どうも。。。1月から給料上がる、かも?」
「かも?」って。。。アンタ。。。カモ食べながら。。。。
試験受ける前に、試験に受かったらどうなるかぐらい、問い合わせたら?
とっちめようと思ったら、いきなりノエミがクイズを出した。
「緑で、丸くて、上に行ったり、下に行ったりするもの、な〜んだ?」
答え「エレベーターに乗ったグリンピース」
やっと食卓が静かになった。
冷たい空気をものともせず、ノエミが続ける。
「サンタクロースは、どうして赤と白の服を着ているのでしょうかあ?」
答え「コカ・コーラの回し者だから。いいおじさんのふりをして、赤と白のコンビネーションを、消費者の脳裏に刻み付けようとしているんだよ」
中学のクラスメートの中に、こんなオンナが居たら、絶対に好きになれなかっただろう。
「ああ、このグラトンおいしいねえ〜。なんでグラトンはグラトンっていうの?」
ゾエが話をそらす。
「グラトンはグラ。。。つまり、カモの脂身だよ。ゲゲ〜。そんなもんがよく食べれるね、アンタ」
ノエミは言いながら吐きそう。
その割には、豚肉のパテなんぞをパンに塗りまくっている。
「豚のパテはちょっとフォアグラに似てるから大好き」
似てませんってば。ぜんぜん。
「コーラの好きなアメリカ人は、フォアグラっていうのは動物愛護に反するから、そんなものを食べるフランス人に抗議しているんだよ。」
「おばあちゃんは、ウサギや子鹿やカエルやカタツムリを食べるのには反対だけど、フォアグラには賛成だから、きっとクリスマスにはフォアグラを出してくれるよ。」
この前義父母が来た時に、5食分、わざとベジタリアン・メニューで責めたら、「お肉も出さないなんて、食費までケチっちゃって、生活苦しいのかしら?」と言われたらしい。
クリスマスには、ナルボンヌのJPの実家に行くカモしれない。カモじゃなくって、きっと絶対に、なんとしてでも行くだろう。
あそこには食器洗い器があるし、コーラも飲めるし、フォアグラも食べられるので、行くのがとってもうれしいー。(と念仏を唱える)
年末で楽しいのは、食べ物のことを考える時だけだにゃあ〜。
2007/12/17
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